第4話

「......大丈夫だよ。だって気にしてないから謝らなくてもいいんだよ。だってわざとじゃないんでしょ?だったら気にしなくても大丈夫だよ」

と言うと

「......本当ですか......?」

と少し涙を浮かべながら聞いてくる彼女に対して頷き返す。それを見た彼女の顔がパァっと明るくなり

「......ありがとうございます!ではそろそろお暇しますね」

そう言って立ち上がりドアに向かって歩いていくので私は引き留めた

「......ちょっと待ってよ。どうしてそんなに急いで出ていく必要があるの?」

私がそう言うと彼女がこちらに振り返ってきて言った。

「.........いえ、早くここから出た方がいいと思うので。もうこれ以上ここにいると危険ですしそれに......」

「私は大丈夫だからもう少しゆっくりしていきなよ。ほら、椅子に座って休んでていいからさ」

私は彼女にそう言い聞かせるとやっと納得してくれたのかまた座る為に戻ってきてくれたので私は安心しつつ椅子に戻るように促して座りなおさせた。そして私は彼女を観察する為に改めて目の前の彼女を見てみることにした。身長は私より少し高いぐらいで体型に関しては痩せすぎず太すぎない理想的なバランスをしている。顔は整っていて可愛らしいというより美人の方があっている気がするのは気のせい。髪の長さは肩まで届く長さで前髪には水色のメッシュが入っている

(......この子ってなんだかどこかで見たことあるような気がする......)

そう思っているとあるひとつの結論に至った。

(.........あっ!!)

「もしかして、昨日私の部屋に入りに来た?」

私がそう聞くと彼女は驚いた表情になりこちらを見てきた

「......はい。実はそうです。昨日は突然入ってしまって本当にすみませんでした!」 そう言いながら深々と頭を下げて謝ってくるので慌てて止めるよう言ってあげる

「.........ううん大丈夫。別に気にしてないよ。ただ急に来た理由が気になってるだけだから教えてほしいなって思ってね」

そういうと彼女は安心した表情で教えてくれた。

「......実は昨日の夜に自分の部屋に行ったらいきなり光球のようなものが現れてそこから声が聞こえてきたのでその声に従ってあなたの部屋に来たんですよ」

そう言った後再び頭を下げる

「.........それでなんで私の部屋に行くように光球が言ったの?」

と聞くと彼女は顔を上げて答えてくれた 。

「...わからないですけど多分光球があなたも呼んでいるんだと思います。なので一緒に来てくださいませんか?今あなたを失う訳にはいかないんです.........」

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