第58話 貴族総会

 貴族予備総会から数日の間は、当日に間に合わなかった貴族たちが、シャルを尋ね、彼女は一人一人に丁寧な説明を行っていた。

 彼女の執務室は、常に誰かが尋ねている状態だった。

 そのせいで、僕とシャルは日に数度、顔を合わせる程度しか出来ないほど、彼女は忙しくいていたのだ。




 僕はというと、婚約者の家族と顔合わせの挨拶も兼ねて、面会をすることになったのだが、忙しくて顔の出せないシャルの代わりに、マイさんが代行することとなってしまった。

 これは人選ミスだと思う。


 夫婦そろって元軍属のレイリアの両親と面会すると、その仕草や態度で、厳しい人たちだということは、すぐに察しがついた。

 そして、彼女の弟と妹も軍属で、彼女の家系は軍人一家だった。

 レイリアの家族に自己紹介を済ませた僕は、彼女と婚約したことを報告すると、さすが軍人一家、「なよなよした奴に、娘はやれん」と、即、断られた。

 そこで、マイさんがフォローに入ってくれたのだが、彼女は「娘さんの身体は、隅々までフーカ君がけがしているわ。このままでは、責任を取ってもらったほうが彼女のためよ」とほざいてくれた。


 その言葉を真に受けたレイリアの家族は、一斉に剣を抜き、僕に斬りかかってくる。

 アンさん、オルガさん、レイリア、ヒーちゃんが僕を護るべく立ちはだかり、僕の執務室は戦場と化した。

 僕が「誤解です」と声を掛けても、彼女の家族は誰も耳を貸してくれない。

 それどころか、戦闘を楽しみだしてしまった。

 さすがレイリアの家族だと思い知らされる。


 僕は、この状況を作り出したマイさんに責任を取らせるのも兼ねて、助けを求めると、彼女は叫びだす。


 「静まれー! 静まれ、静まれー! この紋所もんどころが目に入らんか!」


 彼女は皆に見えるように印籠を前に出すと、チュンという音が聞こえ、印籠が二つに別れ、床に落ちる。


 「邪魔だ! マイ様はさがっていろ!」


 レイリアのお父さんに怒鳴られ、退散してくるマイさん。


 「ま、まさか、印籠を使いたくて、この状況を作ったんじゃないよね?」


 「そ、そんなことはないとは言い切れないかもしれないわ!」


 おかしなことを言い出す彼女に、やられたと思った。


 困惑していると、部屋にケイトとミリヤさんが尋ねてきた。

 二人は室内の光景に驚愕し、僕のところへと近付いてくる。

 僕は、二人に事情を説明すると、彼女たちはジト目でマイさんを見つめてから、溜息を吐く。


 「双方! 剣をおさめなさい!」


 ミリヤさんは声を張り上げるが、誰の耳にも届かない。


 「なっ! ヒ、ヒサメ様に……。剣をおさめなさい! そのお方は神使ですよ! クーネ家の者はさがりなさい! 無礼者!!!」


 彼女はヒーちゃんに向かって斬りかかろうとしているレイリアの家族を目にすると、慌ててレイピアを抜き、怒声を上げたのだった。

 さすがに、両者の動きは止まり、室内が静まり返る。


 ミリヤさんは両者の間に入り、双方をさがらせる。

 彼女は、レイリアの家族に向かってヒーちゃんのことを話すと、彼らは顔を青ざめていく。

 そして、彼女は、僕のこともついでのように話し出す。

 すると、僕の素性を知ったレイリアの家族は剣をおさめ、僕の前に跪き、頭を下げて謝罪してくる。

 彼らの顔は、青ざめるのを通り越して、蒼白となっていた。

 僕が謝罪を受け入れた後は、レイリアが「何故、早く言わない!」と家族から叱られていた。




 レイリアの家族との面会が終わり、彼らが部屋を出ていくと、アンさんの家族が入ってくる。

 僕は、部屋に残ってくれたレイリアにハリセンを渡し、マイさんを監視するように頼んだ。

 彼女もさっきの状況を思い出したのか、大きくうなずくと、マイさんをソファーに座らせ、背後から襟首を握りしめる。それは、はしゃぐのを止められている飼い犬のようだった。


 フルスヴィント家、アンさんの家族は、両親と兄、弟、そして、僕と歳が近そうな妹が二人、それも双子だった。

 彼女の家はアンさんが名誉貴族になっているだけで、家族は士族だった。

 レイリアの家族と同様、軍属と分かる軍服を着ている。

 少し違っていたのは、お母さんがパーティー用とは違う落ち着いた感じのドレスを着ていた。

 双子の妹の軍服姿を見ると、レイリアの妹も軍服姿だったことを思い出いし、士族の家系は、男女問わずに軍属に入る傾向があるのかなと思っってしまう。


 彼女の家族に自己紹介をし、アンさんと婚約したことを報告すると、彼女の家族は目頭を押さえだす。

 そして、「よくぞ、嫁にもらってくれた」と、お礼を言われる。

 レイリアの家族とは真逆の反応に、僕は戸惑ってしまう。

 家族からアンさんの話しを聞くと、『死神アーネット』の二つ名がついてから、ピタリと縁談の話しが消えたそうだ。

 その話しを聞いて、姉ちゃんと音羽姉ちゃんの二人が浮かび、不安になる。

 でも、こっちでの二つ名だから大丈夫! だよね……?


 アンさんの家族との面会は無事に終わり、何もしてこなかった、しようとしてもレイリアが止めていたであろうマイさんを見る。

 彼女はつまらなさそうにしていたが、こちらの視線に気付くと、「婚約を、涙を流してまで喜ぶ家族には、何も言わないわよ! 言っても、喜ばれるだけで揉めないもの! それに、印籠は真っ二つにされちゃったし……」とうなだれるように話す。

 こ、この人は……。




 酷い目にも遭ったものの、面会も無事に済み、安堵していると、ことはそれだけでは終わらなかった。

 それは、ケイトとミリヤさんが、レイリアとアンさんの家族と面会中だと知りつつも、僕の執務室を訪れた理由であった。


 ケイトは、アンさんの家族が退室した後、場が落ち着いてから木箱をテーブルの上に置く。

 そして、その脇に成分表が手書きで記された紙を広げる。


 「フーカ様とヒサメ様の予想した通り、処方された薬とおしろいから毒物、鉛が出ました」


 ケイトはそう言って、眉間に皺を寄せる。その横でミリヤさんも難しい顔をする。


 「ダーフィットさんは、宮廷医師に毒を盛られていたの?」


 「はい、そうなります」


 「エトムントは、知っていたのかな?」


 「それは分かりませんが、知っていたとしても知らなかったと答えるでしょう」


 「そうだよね……」


 僕とケイトの会話に、その場にいた者は険しい表情を浮かべる。


 「貴族総会までに、ダーフィットさんはどのくらい回復しそう?」


 「そうですね。ミリヤ様の治癒魔法と毒消しのポーションも使っていますから、以前よりは回復してますが、貴族総会までとなると数日しかありませんし、筋力も衰えていることを考えると、杖を使えば、動けるくらいが、やっとです」


 「そこまで回復できるんだ。僕は貴族総会には出席できないと思っていたから、十分だよ」


 「えっ? それでいいんですか?」


 「えっ? ダメなの?」


 僕とケイトは顔を見合わせて首を傾げた。

 お互いの認識のようなものが、ずれている気がする。

 彼女は、貴族総会までにダーフィットさんを全快させるつもりでいたようだ。




 僕は、ダーフィットさんが貴族総会に出席できることを知って、元当主を復帰させる案が実行できるかもと思い、微笑んだ。

 マイさんは、そんな僕の顔を不審そうに覗き込み、険しい表情が浮かべる。 

 僕が何かを企んでいるのではと、心配しているような顔つきなんだけど、彼女に心配されることが、とても屈辱に感じる。

 僕は釈然としないわだかまりを残しつつも、ここは、元当主の復帰が可能なのかを彼女に聞いたたほうが良さそうだと判断し、ニッコリと微笑んで尋ねる。


 「マイさん、シュナ家の当主をエトムントからダーフィットさんに戻すことは出来るの?」

 

 彼女は、なるほどといった表情を一瞬見せてから、少し悩みだす。


 「マイ様、病での交代でしたから、元当主の病状が改善されたことを証明できればいいのでは?」


 「そうね。今回の病は、毒を盛られた事が原因だし、その毒も見つかったのだから、完治とはいかなくても改善されたと証明できると思うわ」


 ミリヤさんとマイさんで話し始めた。


 「毒を盛られ、その手当てがされたことを公表すれば、当主を戻すことは認められると思うわ」


 マイさんが結論を出す。


 「ただ、シュナ家の問題でもあるから、シュナ卿とアレックスちゃんに確認する必要があるわ」


 彼女は捕捉も加えた。


 そして、マイさんは僕の返事も待たず、ダーフィットさんとアレックスさんに今の話しを伝え、その意思の確認をミリヤさんに頼み、シャルたちにもこの件を報告するようにと、アンさんに頼んだ。

 二人はマイさんに向かって頷くと、部屋を出て行く。


 二人が戻って来ると、どちらも了承が取れた。

 シャルは貴族総会でダーフィットさんの当主復帰を告げると返事をし、ダーフィットさんは当主に復帰すると返事をし、アレックスさんも納得しているそうだ。


 こうして、僕たちは貴族総会当日を迎えることとなった。



 ◇◇◇◇◇



 貴族総会は、やむを得ない理由がない限り、指名された貴族たちの出席が義務付けられている。

 そのため、今回は予備総会を欠席していた者たちも定められた席に座っていた。

 謁見の間に集う貴族たちを見渡すと、リネットさんの姿があった。

 彼女もこちらに気付くと、片手で口を隠して、もう一方の手を振ってくる。

 僕は彼女に笑われているのを知りつつ、手を振り返す。

 彼女が笑っているのも当然だ。

 何故なら、恥ずかしい罰は今回も続いているのだ。

 予備総会の時と同じく、僕、ミリヤさん、マイさんはメイド姿で、アンさん、オルガさんと一緒に端に並んで控えていた。

 そして、今回もとばっちりなのか、ケイトもメイド服姿で一緒に並ぶ。

 彼女が、今回、文句を言い出さないのは、もう、諦めたからのようだ。




 イーリスさんが貴族総会の開会を告げると、シャルは予備総会の時と同じように進行していく。

 予備総会を欠席していた貴族たちは、ざわめき、ヤジを飛ばすが、シャルは無視して進めていく。

 周りの予備総会に出席していた貴族たちも、彼女に倣うように、無視し、同調する者は一人もいなかった。


 そして、シャルは、ダーフィットさんの名を呼び、シュナ家当主に復帰することを命じると、彼は前に出て跪き、その命を受けた。

 周りからは拍手が贈られたが、エトムントは悔しそうな顔で、自分の父であるダーフィットさんを睨みつけていた。

 彼の様子を見て、僕は、父親の薬に毒が混ぜられていたことを知っていたのではないか? と疑ってしまう。


 予備総会を欠席した貴族たちは、ユナハの独立と建国、領地別け、新し機関と役職の任命、次々と報告される内容に戸惑い、そして、最後には、シュナ家の当主交代を目の当たりにしたことで、焦りからか立ち上がってしまい、困惑状態に陥っていた。

 そんな彼らを、周りの貴族たちは毅然とした態度で見つめる。


 すると、玉座にいるシャルの表情に、悪そうな笑みが浮かんだような気がした。

 僕が気のせいかと思った瞬間、彼女は立ち上がり前に出る。


 「七月一日に、ユナハ伯爵自治領は独立、ユナハ国として新国家になることをここに宣言します! 皆さん、期間が短く大変恐縮ですが、公表、準備のほどよろしくお願いします!」


 彼女は深く頭を下げると、僕たちも頭を下げた。


 「「「「「はっ!」」」」」


 貴族たちは起立し、返事をすると、片手を胸に当て頭を下げる。

 そして、シャルの建国宣言に、エトムントが率いる貴族主義派閥の者たちだけが、呆然と立ちつくしていた。


 シャルの表情に悪そうな笑みが見えたのは、気のせいではなかった。

 これを狙っていたのだ。

 だが、彼女はまだ、同盟国のことやリンスバックのこと、ダーフィットさんの薬に毒が混ぜられていたことも言ってない。

 それに、僕の名前も伏せたままだ。

 これから、エトムントたちを追い込んでいく材料に使うつもりなのだろうか?

 シャルから、何か底知れぬ怖さを感じる。




 エトムントが席を離れ、中央の通路に躍り出た。

 それに、続くようにチャドとマシューが出ると、ぞろぞろと貴族主義派閥の者たちが、彼らの背後に集いだす。

 バカだ! これでは一網打尽にされてしまう。

 僕は、自分の息子がエトムントに率いられている姿を悲しそうに、また、呆れたように見つめる家族の姿を見て、切なさを感じてしまう。


 「皇女殿下、無礼は承知で申し上げます。こんな横暴は許されません。そして、これはカーディア帝国への反逆です。どうか、お考え直しを!」


 エトムントは、頭を下げて訴える。


 「反逆? 私はカーディア帝国の皇女ですよ。私を傀儡かいらいにしようと企む宰相や帝国貴族たちこそ、反逆者だと思いますが、あなたはどうお考えですか?」


 シャルは毅然とした態度で返答する。


 「それは思い違いです。殿下を思っての行為を、殿下が逆にとらえてしまっただけです。私の友人が言っていました。殿下は頭が良すぎるため、物事を深く考えすぎて警戒してしまうお方だと」


 彼の言葉に、シャルは溜息をもらす。


 「私を高く評価してくれることは嬉しいですが、私から権限を奪って、自由に国を動かすことが私のためだと言うのですか?」


 「そうではありません。殿下だけでは負担が多いので、貴族が代わりとなって負担を減らすのです」


 彼の顔は真剣だった。

 本気で言っているとしたら、暗躍する連中よりもたちが悪い。

 

 「あなたに何を言っても無駄のようです。下がりなさい」


 シャルは、エトムントと話すことを諦めた。

 すると、彼はグッと何かを堪えるように押し黙る。

 しかし、下がることはしなかった。


 「殿下、エトムント様の話しをお聞き下さい。殿下が建国したとしても誕生したばかりの国では、後ろ盾がありません。そして、王となられるおかたが非公開とあっては、誰も納得できません」


 チャドがエトムントのフォローに入ってきた。


 「後ろ盾はあります。王については、彼の身を案じて名を伏せているだけです。それは、あなたたち以外の者たちも了承されていることです」


 シャルの言葉に、貴族たちが黙って頷く。


 「ここにいる者たちは納得していません。一部の者たちだけで結束されても困ります」

 

 「いやー、この状況では、お前たちが一部に見えるんだけど……ムグッ」


 思わず声に出してしまうと、後ろにいたケイトとマイさんが僕の口を押えて、後ろへ下がらせる。

 そして、僕を隠すようにアンさん、オルガさん、ミリヤさんが前に出た。

 僕の前に座っていた貴族たちのウンウンと頷きながら笑っている姿が、アンさんたちの隙間から見える。


 チャドは僕の声に反応して、こちらを睨みつけると、誰かを探すようにキョロキョロとしていた。


 「コホン。今回の貴族総会を円満におさめるため、前もって予備総会で報告をしましたが、あなたたちは欠席し、後日の謁見の申し込みもしていないで、納得できないと言われても、こちらとしては対処できません」


 シャルは咳ばらいをし、視線を自分に集めてから言い放つ。


 「その日は、我々にも集まり……各々所用があって参加できなかったのです」


 チャドが言い訳を言う。

 言い直したけど、今、「集まり」って言った。

 僕の口を押えているケイトとマイさんを見ると、二人は察したのか、首を横に振り、知らなかったことをアピールする。

 アンさんのほうを見ると、彼女はニコッとしてから再び前を向く。

 わざと、貴族主義派閥の集会と予備総会をダブルブッキングさせたんだ。

 えげつない!


 「分かりました。我々にも落ち度があったことは認めます。ですが、その後ろに掲げられた旗は、新国家の国旗ですか? あんなふざけた旗を掲げろと? 本気で建国をする気があるのですか?」


 チャドが指差す先には、可愛い狐のイラストが描かれた青い旗があった。

 うっ、痛いところをつかれた。


 「そうです。多少の手違いがあったのは認めますが、別にふざけてはいません」


 シャルは毅然と答える。


 「殿下に無礼な物言いとなりますが、ふざけていないとは思えません。あんな旗を新国家の国旗だと言われて喜ぶ者がいるのなら、そのバカを見てみたいものですな」


 彼は皮肉を込めた。

 貴族たちも、これには苦笑するしかなかった。

 そして、僕の上には青ざめた顔のマイさんがいる。


 「私がそのバカになるようだ! 見てみたいのだろう。存分に見るがいい!」


 アンさんは声を張ると、一歩前に出た。

 チャドたちは、彼女を見て愕然とする。


 「私はあの旗が気に入っている。あの旗の下でなら、どんな戦いにでも勝てる気がする!」


 うん、アンさんの士気はあがるだろうね。

 彼らは、アンさんの追い打ちの言葉に、ただ彼女を見つめるだけになってしまった。


 貴族主義派閥の者たちは、その場にうなだれ、立ち尽くす。

 これで勝負あったな。

 もう、彼らが反論の題材にする物はないだろう。


 「殿下、一つだけ確認したいことがあります。質問をしてもよろしいですか?」


 マシューがシャルに許しを請う。


 「ええ、どうぞ」


 シャルの返事にマシューは、勝ち誇った顔をした。


 「では、先日、ユナハに飛来したドラゴンですが、帝都や領地に対して脅すような行為をしたようなのですが、何かお心当たりはありませんか?」


 彼の言葉に、貴族たちもざわつく。

 シャルの表情が険しくなる。

 僕とアスールさんの婚約は発表したが、彼女が帝都や一部の領地に八つ当たりをしたことは言わなかった。いや、言えなかった。

 隠す気はなくても、本人不在ではこちらも質問に納得のいく答えを出せない。


 シャルもイーリスさんも険しい表情を浮かべたまま、言葉を出せないでいる。

 万事休すだ……。

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