第9話 下 霊菜と優真

 こんにちは!

 愛川霊菜です!

 今回の話は第9話 霊菜と優真 上 の続きだよ~。

 私と優真の間に1年生の頃、何があったのかが書いてあるよ。

 では本編の始まり始まり~です。


 *  * *

 これはまだ霊菜と優真が1年生のころの話―

「う、う、う、うわ~ん。。」

「霊菜また泣いてるのか?」

「う、う、だ、だって優真~みんなは運動会だからお母さんとかお父さんが来てるのに私だけ来てないんだもん~」


 そうだった。この頃私はお母さんが亡くなったばっかりで、泣いてばかりいたんだ…。


 そうだった。この頃霊菜はずっと泣いてたな…。


「うわ~ん!何で私だけだれもきてくれないの?わ~ん!」

「霊菜、泣きやめよ!折角の運動会なのに、泣いてばっかりいたら楽しくなくなるぞ!」


「だって―私だけだれもいないんだもん。」

「―俺がここにいる!だから泣くなよ!俺たちは家族だ!霊菜はいつも俺のうちにいるから家族だ!」

「優真は家族―?」

「そうだ。家族だ!」


「そっか。優真は家族なんだ!じゃあずっと一緒にいてくれる?」

「うん。ずっと一緒だ。」

「そっか。ふふ!」

「さっきまで泣いてたくせにもう笑ってる―。。」


 今思えばいつも俺のうちにいるから家族だなんて屁理屈だよね。だけど私はあの時、その言葉に救われたんだ。


 今思えばずっと一緒にいるなんて未来なんて分からないのに無責任だよな。

だけど俺は霊菜が泣いてばかりいるのを見たら霊菜は俺がずっと一緒にいて守んなきゃって思ったんだ。



 * * *

「大丈夫だよ。優真、ありがとね。今思い出したんだ。優真があの時、私のことを家族って言ってくれたから―。だから大丈夫。(^▽^)」

「俺もあの時ことを思い出してたんだ。今思うと無責任だったって思うよ。それに―」

 霊菜は俺が守んないとってのも。これは霊菜には、ナイショだけどな。

「それに何?」

「なんでもない。」


「何よ~?」

「だから何でもないって―」

「そうなの?」

「そうだ―。」



――――――――――――――――――――――――――――――――――――

10話(9話下だから、9話だけど10話です)まで行きました!読んでくれる皆さんのお陰です!!ありがとうございます!!☆をしてもらえると創作活動の励みになるので少しでも面白いと思ったら☆をお願いします(*- -)(*_ _)ペコリ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る