5章 シャカンキョリ -side.M-
エピローグ
スマブ○大戦の翌日。
「だからさぁ!! 最初と最後の、唐突なテコ入れは何!?
てか、最初からテコ入れとか、マジ意味不明なんだけど!?
あそこだけめっちゃ浮いてるじゃんかぁ!!」
「分かってないなー。導入部分なんて、あんな形で良いんだよー。
そっちこそ、話が飛び飛びで広く浅く無難にって感じじゃーん。その
卒業式も終えた頃、
そこで、とある目的の為に作戦会議をしていたのだ(
「そもそも、
あんたと
何、サラッと改変してんの? そんなに、
おー、よしよし」
「ち〜が〜う〜!!
主役の
そもそも、
てか、
あ、待って!? ナデナデは続行で! ステイ!」
「犬か
でも、まぁ……確かに、心の底から
まぁ、序盤はクズいけど」
「
だから、ずっと根に持つかんねー?
「もう、その話は
ちゃんと採用したんだし。っても、仮に没っても、
それより、
それも、ノンフィクションだし」
「まっ、私達も結構、恥ずかしい事してるけどねー。
ってか、そもそも、ここまでアレな話、誰も現実だなんて信じないし、そもそも真に受けないだろうから、
「
で、
「あー、うん……」
「
手伝ってくれて、ありがと。お
提供された話ってかネタが、ちょーっとばかし予想外にヘビーだったってーか、生々し過ぎて逆にリアルっぽくなかったけど。
最後のスマブ○犬オクトは、ちょっと劇薬過ぎたけど。あんな
「あっはっはっ♪ 前半、進研ゼミみたいー♪」
「こーら、茶化すな。
あと、それについては謝る。ちょっと
「さてと……二人共。
こうして、
ズバリ……どうだった?」
肘杖しつつ
「
トシくん、
「マジか。意外」
この話を聞いて、
そういえばあの人、初プレイの
「きっと、必死に勉強したんでしょ?
ヤッシー、そんなタイプだし」
「いんや……あれは、勘と本能任せだったね、完全に。
百戦錬磨の紅羽ちゃんには分かる……」
「……本番は一度もした
チュートリアルをクリアしてから一向に進んでなかった、ログボ勢の
「甘いなぁ、作り込みが。
そこは、『チューと
あと、前者はともかく、後者の例えが、分かり
「
ヒートアップして来た二人を「まぁまぁ……」と宥め、冷静になった夏葵に問う。
「そういう
「べ、別に……。
普通っていうか、まぁ……上の上、みたいな?」
「普通じゃないじゃん」「きゃわたん〜♪」と、二人で集中砲火を浴びせると、
「そういう、
カヅ
「ん。お陰様で。
感謝を伝えるべく、
「さて、と。気になる話題が出た所で
略称、どうする?」
「そりゃもう、『シャリ』一択っしょ夜は焼肉っしょー」
「
『シャカキョ』で
あと、ここは焼き鳥!」
「
だって私ー、『ゃ』『ゅ』『ょ』が付いてると言い難いんだもーん♪
2個も入ってるじゃーん♪」
「何その、めっちゃ個人的な理由!
じゃあ、『シャカリキ』は!?」
「あははははっ♪
何その、バッドバッドにエムゥい名前! 超ウケる〜♪」
「
あと、特撮ネタ入れ
「寿司だけにねー♪」
「
で、
「ちゃん?
ん、まぁ……『シャリ』で。
「
訂正。
「ほいじゃ、次の議題。
ペンネーム」
「『
「ん。
そん時は
「え〜!?」
「じゃあ、名前は『
三人、三色の花って感じで」
「ん。
じゃあ、それで」
「ちょっと! ちょっと、ちょっとぉ!!
勘弁、遠慮ぉ!!」
「
「
まっ、
「
……流行ってんの? それ。大分、遅くない?
「しっかし、良かったのー?
こーんな美味しいネタ、早々に消化しちゃってさー」
「
バズったら、下敷きにして、今度こそソロで書けば良いし!」
「ぐーふーふー、なるほどー。
意外と計算してるんだねー、
「その、昔の青狸なんだかキューティー画家なんだか分からない笑い方、止めれ!」
「じゃー
他にもボーイズ·サイドも用意してー。
んで、お父さんとお母さんの分とー、
あ、最後のが特に需要ありそーだから、最初に書くべきかもー」
「却下、却下ぁ! 特にヤッシーのは
あの人、
「……それ、国語の教師として、どうなの? 今更だけどさ。
あと、GLるのは構わないんか。
てか、おい小娘。今あんた、何てった? おぉ? 性懲りも無く」
「不快だ、不愉快だ〜♪ 今日、
答えは聞いてないっ♪」
「意見は求めない」
「ぎゃぁぁぁ!!
地雷、踏んだぁぁぁ!!」
ま、何はともあれ。
こうして姉妹水入らずで語り、笑い合える様になったのは、手放しで喜ばしいと思う。
今までしたくても実現不可だった分、これからはじっくり、ゆっくり溝を埋めて行きたいと切に思う。
だって
※
あれから、一年後。
部屋は増えるわ、駐車場スペースは広くなるわ、それぞれの車庫が出来るわと、
隣の売り地まで
そして何より、家族が増えた。
いや、別に
「リュウさんや
裏側だぞ!?」などと
が、「こういうのは形から入るのが大事なんだ」「そんなだからお前は
その際に、「これで名実共に、本当に花鳥風月じゃん」と
やーい、花鳥風月ー。
本人は、「これで少しでも、俺でも観られる様な、純愛がテーマのAVとか増えると良いんだが」と笑っていた。
拒むのなんて土台、
あの強面風な彼の手により生み出される可愛らしいく美しい、それでいて媚び過ぎない、あからさまに狙い過ぎていない、完全には現実離れしていないデザインは、制作発表当初から話題騒然となった。
今も
また、背景などの勉強もしつつ、
リュウさんは
それにより、人見知りを直したいらしい。
お陰で生徒達は勿論、女性の教師陣にも引っ切り無しに言い寄られているのだが
最近だと、こっそり首元、何なら頬にキス·マークなども付けられており、そのまま食卓に来たりするので、
これまでの様々なジャンルのファンが一同に会する
が
理由を聞くと、「音楽と一緒だよ。合法的に
そういう所が有るから、彼女を心からは嫌えない、勝てないと思い知らされた。
あんな適当、気紛れな性格でガッチガチの純文学なんて書いてて、映えある賞なども
他にも、バラエティやイベントなどにも積極的に出演したり、漫画原作も行ったりと、幅広く活動している。
「いつかクイズやキャスターもやりたい」と本人は息巻いていたが、かといって本業は忘れない辺り、アイドルや女優みたいな事まではしない辺り、彼女は
はっきり言って、
まぁだからといって、ガキ○の年末スペシャルにサプライズで登場し、熱唱するだけ熱唱して無言でクールに帰ったり、叶○妹とセットで際どい格好で現れてバズーカを発射したりしたのは
しかも何が酷いって、リアタイ視聴するまで我が家の誰にも教えてなかった
この子、クイズやキャスターまでやる必要、無いんじゃあ……?
母さんと父さんは、還暦を迎えたので
あまつさえ、「テレビで観てたら綺麗だったから」などと軽弾みに、
お
「これじゃ私が帰って来た意味、無くないっ!?
あと、増築した意味っ!!」
「まさかこれ、
セブンティウイザンならぬシックスティウイザン!?
ちょっと、男子ぃっ! しっかりしなさいよぉ!」
「
さもないと私達、とんでもなくややこしい
「気持ち的に!!」
「それならセウト!!」
といった具合に、
最後に
二人みたいに際限なく、コンスタントかつ万能に書けるタイプではないので、ノベライズや下読み、
とはいっても、下積み時代が長くても新参者なのは変わらないので、売れっ子の
これは
あ、勿論、
そんな
そんな日々を送り続け、
祖父母との約束を果たすのも大事な目的の一つだが、だからといって遺影を持ち運ぶ
「安心して任せて。私達、すっかり仲良しだもの。ねぇ、オッくん」と、
が、あれは恐らく、オクトが一番懐いてる
そうして穏やかな空気が流れる中、「ところで」と、
「この子、お宝探しとか、得意だったりする?」と。
……出版化されていた『シャカンキョリ』を全員が読んでいたから、知っている。彼女が、どういう意味と意図の下、この発言をしたのか。
案の
ガチだったんだ、あれ……。よく書かれるの承諾したなぁ……。
まぁ、『承諾云々』に関しては、この場にいる
っても、タゲが
……やっぱ、
去り
ただ唯一、異なる点は、もう
二人がけの後部座席に座る
そして、互いに拾う振りをして
「……この、甘えん坊」
「……欲たかり」
互いに小声でジャブを放った
誓いを立てる
未来を、永遠に
※
複雑を通り越して
初恋すら迎えていなかった、ボーイッシュで勝ち気で素直で元気な、ちょっとだけ素直になれた不器用な三女、
本気の恋は
これは、そんな、個性も年齢も経験も恋愛観もタイプもバラバラな、山有り谷有り性格に難有り
装いを新たに。これからどころか
家族が増えても、この先もずっと、
だって、
どんなに離れそうになっても、実際に断ち切られても、何度だってまた、一緒になれる。
加速と減速と停止を繰り返しながら、遠回りもしながら、時々休みを挟みながら、
ずっと、ずっと、進んで行く。
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