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図書館や本屋。
そういう所には、二種類の魔物が潜んでいる。
いや、「いきなり
「イチャラブ」?「ギシアン」? ちょっと待った。誰よ? そんな事、広めてんのは。
言っとくけど、他の二人はともかく、
って、そうだった!!
てか、あのイケメン、ヤッシーだったのっ!?
てか、
ていうか、あそこで終わらすの、
据え膳ってか生殺しってか、そんな感じにも
え、
「……あんた何、百面相してるんだ?」
などと一人で盛り上がっていると隣からツッコまれたので、これ
そう思い、
えと、何の話だっけ?
……そうだ。本が有る所は、二種類の魔物を引き寄せるって話だ。
一種類はアダルト、もう一種類はBL。
てか、改めて考えると、最近はどっちかってーと、女尊男卑の傾向の方が強くない?
ツイッターとか、ヒス気味のミサンドリストがウジャウジャ
男性側は、さぞかし窮屈だろうなぁ。早く、もっと男性と女性が気軽に共存出来る社会になって欲しい。
と、横道に逸れたので、そろそろ本題に戻ろう。 なぜ
って言っても、BLがメインってだけで、探し易くする
「帰る」
「困る」
いや、困ってんの
そもそも、待ち合わせが本屋って何よ花沢○かよ「まーきの♪」じゃないわよ
「……で?」
散々、抗っても逃げられなかったので、
「
「俺の欲しい物が、主にこの列に有るから」
「あっそ。
『ここに本が有るから』とか、『ここって、本屋の事?』とか、詰まらない上に要領を得ない返答じゃなかったのは素直に好印象ね。あんたは話が早いから好きよ。
それで? あんたの好きなジャンルってのは?
まぁ、仮にそうだとしても
少なくとも
「ありがたいけど、そうじゃない。
俺が好きなのは、こういうの」
「いや、サラッとフォローすんな、聞き流しなさいよ!
「女子って面倒だな」
「あんたも大概でしょぉ!?」
などと軽く喧嘩しつつ、
瞬間、納得した。こいつが、どういうジャンルが好きなのか、把握して。
「あー……そういう……」
「……変か?」
「別に。
オススメ、
「ん。てか、ポ○モン?」
「
一々ネタ拾ってくれるの、大分好きよ」
不安そうだった
などと思っていると、ふと、こちらの方を見ている誰かの視線を感じた。
気配を追った先には、サングラスにテンガロンハットを被り、こちらにスマホを構えた、あからさまに怪しい人物。
……誰だ? あの、女の人。
「っ!?」
と思ったら、目が合ったと同時に、駆け出して行方を眩ませた。
え? 本格的に謎なんだけど? 一体全体、
「
何となく気になって追おうとするも、
「人には誰だって、軽弾みに触れて欲しくない事が多かれ少なかれ
今のが、それ」
「は? 何それ?
もしかして今の、あんたの知り合い?」
「……そんな所。
今度、俺から注意しとく」
「まぁ……あんたが、そう言うなら」
よく分からないが、ただならぬ雰囲気を覚え、言われた通りにした。
こうして、この件は、まだ蟠りを残したまま保留となり。後日、思わぬ形で事件を起こした。
※
「何……これ……」
休日明けの、登校日。
月曜日特有の憂鬱を引き連れ教室に入ると、一同が息を呑み、
そこには、幾つもの写真が貼ってあった。
しかし、カットこそ違えど、写っているのは、
そして、BLコーナーの札、及び本棚。
つまり、これは……
「っ!!」
数秒、呆気に取られた
幸か不幸か、まだ
「……誰? ねぇ、誰?
誰が、こんな、小学生みたいな
何の
あの写真が
その
クラスメイト達は、揃って無言を貫いた。一様に、目を泳がせるだけ。
あー……そっかぁ……。
「くっだんな……」
一向に進展しない現状に怒りが込み上げ、八つ当たりなのを承知で机を蹴り飛ばす。
予定だったのを、
「
この件で、あんたに話が
心当たりが
こういう時、こいつの大人っぽさが、
お
「……分かった。聞かせて。
ただ、その前に、ちょっと場所替えしたい。
今だけは、ここに
「俺もだ。
行こう」
その後、
そこで
犯人が誰で、どういう意図を持っていて、こちらが何をすべきなのかの立案までしてくれた。
だって、でなきゃ
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