第7話 スイセンの花言葉

ゆかりが部活をやめてから、「身体が弱くても」が生まれてからもまだまだ怒涛の出来事続きだった。

青chもまだ迷早期から抜け出せなくて。

でもそこを抜け出せてからは名作のパレード状態になった。

どれも個性が出ていて、ありきたりでなくて、わくわくが詰まっていて。

気付けば青ch土曜九時のドラマ放送も延べ二七本、六年以上続いている。

そして二〇二三年初めのドラマの放送内容も決定済みだ。

タイトルは「スイセンの花言葉」。

警務課で働く摘木冴つみきさえがひょんなことから触れてはいけない大きな事件に関わってしまい失踪してしまう。失踪してしまったを警務課のメンバーで探すべく、捜査するという内容だ。

青ch史上最も残酷で悲しい話を軸に考えた。


これで青ch土曜ドラマは二八本、六年と三か月。

そんなに長く続くと思ってなくて、数えてみた今びっくりしている。

だからこそ、辞め時がもう分からなくなってしまった。

今年の春、私は大学生になる。

大学生になってもなりもしないテレビのなりきりなんて……と思う。

大人になったけじめとして辞めるのがいいのだとも思う。

でも、まだ辞めたくない自分もどこかにいる。

まあ、本当に辞めなくてはいけない時がきっと来たらその時に辞めたらいい。

今はまだ続けていようと思う。

私はまだ青chが好きだから。




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スイセンの花言葉 彩灯快 @Saiko_Yosi

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