第8話 8/26 神の手を持つ医師
私はずっと悩んでいた。あと三日もしたら島へ帰る船が出てしまう。当初はそれで帰る予定だったが、ネットで見かけた脳神経外科の専門の先生にもう一度症状を見てもらおうかと思いあぐねていたのだ。
その医師は神の手を持つと言われ、患者に負担をかけない独自の方法で年間に600件もの手術を手掛け、評判になっていた。その先生に診てもらえば、開頭せずに治療してもらえるかも……
私はそんな甘い事を考えて、彼の経営するガン治療センターに予約を取った。下の子と二人で帰ろう。電話を切った私は近所の夏祭りへ行くため、ハナの服をどれにしようかと選び始めた。
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