第4話 師ブローン・アウェイとの、出会い
「ひ、光ったぞ!」
「白色だぞ!」
俺の魔術適正を調べるのを見に来ていたメイドさんや執事さんが、次々に声をあげた。
「ヴェゼルよ、おめでとう。その魔術で、ミレー家を発展させてくれ」
「はい!父上」
その日以降俺は、魔術の訓練を始めた。
「ヴェゼル、いるか?」
「はい、ここに」
父は俺を呼ぶと、横にいた男を紹介した。
「彼は、引退した冒険者のブローン・アウェイだ」
「はじめまして、ブローン・アウェイと申します」
ブローンは、俺に魔術を教える師匠として、父に雇われたそうだ。
その日から師ブローンとの、マンツーマンの授業が始まった。
「いいですかヴェゼル様、魔術の使用方法は3種類あります。1つ目は魔術陣です。これは、召喚魔術などの大規模魔術を使うことに適していますが、対人戦闘には向いていません。2つ目は詠唱魔術です。これも1対1の対人戦闘には、向いていません。詠唱魔術は、味方の援護に適しています。3つ目は、無詠唱魔術です。これは、対人戦に適していますし、援護もできます」
「なるほど…」
「なので、ヴェゼル様には無詠唱魔術を取得していただいます」
ここからが地獄の訓練であることは、俺は想像もしていなかった。
転生先の仕事は、お姫様の家庭教師だった! tomi-yushi @minamityu
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