第二話光明にも暗部というのはある①
新皇歴五年とも言うようになった新時代。
そこには太陽王が唯一無二として君臨する世界であり、日本のあるべき姿にも思える、それは他国の
太陽王、その下には王宮護衛団というのが新たに設立された
序列はなく平等ではあるとされるが0番目のメンバーである摂政の
その下に美陽院明影含めて八人いる。
皇都都知事、
美陽院明影も含めてリモート会議をする。
まず、発言したのが服部春雷だ。
「美陽院明影、計画の失速はないか?」
という教育問題に切り込んだ。
「えぇ、今のところは貴女の想定している問題はないわ、ただ、太陽王も通わせない?」
それに永瀬拓亜が反対した。
彼は右目に何故か眼帯をしていた。
「太陽王が最前線に立てと言いたくなるのは血の気の多い猿みたいな親父みたいなヤツぐらいだ、謀反の陰謀の一つや二つ企むようなやつが玄武組にはおるだろう?そういうのを考慮しよう、海外からの諜報とかも考えられる、太陽王の黒歴史ノート一つ暴かれてはいけない、突然の詰め囲碁など
彼は冷静沈着を醸し出していた。
しかし、黒凪鎮火がそれを戒める。
「怒りの失火は厳禁だ、そういう気持ちも分かる、火の用心、マッチポンプ一つで国一つが燃え終えてしまうかもしれない」
神有月白桜がそれに舌打ちをして話す。
「ちっ、マッチポンプ?例えどんな理由があろうとも秩序の上の混沌は見逃せない、破綻した犯罪者の造形を無尽蔵に考えてしまう、だが、まぁ、美陽院明影の真体はケルベロスみたいなもんだろう?右肩の狐と左肩には嵐を呼ぶ狼が載っているように見える、多重人格者というより
そこまで熟知されていたとしても、美陽院明影の慇懃無礼な態度はまだ崩れない。
「妄言でしたわ」
それを達磨山超龍が頷き、肯定をした。
「王将は将棋の要、天竺大将棋というのもある、お前という火車を常々忘れた覚えはない、しかし、朱雀組の生徒の我が息子がいつの間にか緑瀬の者に心を許しているとは我が息子ながら不甲斐ない、甘々過ぎる」
それに呼応するように北極星軍学校の誰かがくしゃみをした、それは誰かは
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