朱雀組には三大派閥がある、緑の派閥、そして女子のスクールカースト最上位の女、仇無愛理亜（あだなしありあ）率いる白亜百合（ピュアレズビアンズ）の派閥、そして影の派閥、この学校の忍者のスクールカースト最上位、つまり、忍者について熟知していた中学校に忍者研究会を熱意で誕生させて三年間忍者に費やした忍者マニア、影の派閥、服部大権（はっとりだいけん）、彼は面接後の試験、それはＶＲ空間で自分が一番苦手、もしくは嫌い、自分を最強と仮定したら最強の者を述べよと言われ、そのアイディアから一つのキャラを生み出し、疑似的の死闘をさせる。彼は開口一番、中二病の到達点の話をした。

「それは自分の黒歴史ノートの真なる世界皇帝（トゥルーワールドエンペラー）、紅間千影（こうまちかげ）だと思っています」

忍者、それは日本においてはポピュラーであり、日本人ならば一度は聞いたことあるだろう、それは昨今、遥か歴史の彼方、宇宙の始まり（ビックバン）からそれはいたと彼は思っている、日本鬼子と呼ばれている事も知っている、日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、それは忍者が強かったせいだと思っている、しかし、もはや陸軍中野学校が生まれる前から世界に忍者は散らばっていた。

岩倉使節団というのがあった、伊達政宗がキリシタンをキリスト教の大本命の聖なる居城にも直接、自分の藩の者を派遣させたとされる、そして、織田信長にとっての天下布武とは八紘一宇が生まれる前からあったが、そもそも大和とは全世界を意味していたともされている、というのが、その紅間家の成り立ちだと言う。

つまりは、狂信的であるが、それを誇大妄想（ギガロマニアックス）とも思う。

そんな誰かにとっては下らない戯言を目の前の女の試験官は粛々と聞いていた。

そして、自分でその最強を克服、突破した、よく分からないまま倒した、一心不乱に自分にとっての最強と戦えるこの刹那を愛してしまった。

そんな彼、試験合格してしまった服部大権は朱雀組に入った。

彼の心中は穏やかではない、家族は白虎か青龍ぐらいが良いと思っていたらしく、動物園でホワイトタイガーを見させられた、そして、青龍刀も見させられた。

メンタルヘルスにも一度行った、脳波検査もした、そこでは異常はなし。

嬉しい反面、実績に欠けている、だが、忍者への愛は人一倍あると自負している。

「あぁ、アメリカ行って、いや、それでは………帰国子女、か、ふーむ」

目の前で見させらる暗呑王牙と新田真絆との激突、拳と拳の純粋なる戦闘を見る。

その背後では彼の忍者の創作物、二次創作（ファンメイド）、ＳＮＳでしきりにする忍者の話も含めて、クラス内でもつい忍者の話を出して彼の友達になった者達、五人、父親がミリタリーオタクだが本人は絶対違うと思いが狙撃という部分では褒められたので伸ばした能力、本当にとんでもない一撃必殺を放てるとされる完全無音（パーフェクトサイレンス）の狙撃手、佐藤風羅（さとうふうら）、能力、運命を変化、変貌させられる究極の一、超越邪眼（オーバーダークアイ）、金剛寺希雄（こんごうじきお）、そして、彼に従う三人の美少女、能力名、何故か聞いた事のない音楽を奏でる音使いの特異点の音楽家（ニューホライズンミュージシャン）、多翼春夏秋冬（たよくしゅんかしゅうとう）、MOBA系（マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ）のeスポーツでチャンピオンになった事もある能力、遊戯姫（ゲームプリンセス）の新橋有夢（しんばしゆうむ）、最後の少女も朱雀組に相応しい、天体観測が趣味の亜空間の住居を設ける架空母体（アナザーバース）、銀河城鉄子（ぎんがじょうてつこ）である。