第一話超心理学のあらまし④


「才能に満ち溢れた個性!ふざけるな、ふざけるな!俺にはそんなモノはない!金が最低限すらない!俺の幸福は神も仏も与えない、俺の運命を左右するのは一つ、法だ、万引き、窃盗、強盗致死ですらないのにそれすら許されないのかよ!」


彼は嘆く、実際のところ、彼が犯したのは強盗殺人罪である。


ただ、彼が金持ちの家に忍び込み、その犬を蹴り殺した、その断末魔により二階の家族が全員降りてきたから不良としての単なる喧嘩の延長で殴っただけだ。


この世の全ての悪を含めても、その三倍はあるだろう。


そんな彼もまた一年玄武組である。


ただ、その怨念は凄まじく、それを右拳にまとめて、それで殴る。


例外でしかない閾値アウトサイドマックスという能力である。


そんな彼の顔面はあまりよくない、そして、体型も小太りというのを超えてすごく太っている、だが、しかし、それでも筋肉はそのまんまで、髪型はポマードを塗りたくった金髪のオールバックに安物で四角いサングラスをしたチンピラであった。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


一年朱雀組は社会の上澄み、トリクルダウンされない純度高い高級感がある。


その中の一人、なんとスマホの装飾にダイヤモンドを付属させていて、緑色のツインテールをしたギャルがいる、彼女もまたジャージ姿であった。


「キモ」


と、一笑された、そのまま、彼女は飛翔ジャンプした、飛び膝蹴りが綺麗に入る。


他にいる男の一人は緑色に染めていて、目隠れである。


「はぁ………これで超格差社会を実感出来たんですからねぇ」


そして、彼はその飛び膝蹴りを入れたその一年玄武組、名前は小山武善こやまぶぜん


気絶しそうになっている彼にその男が持っている武器は理不尽を極めていた。


薙刀術というのは実際のところ、実は女性向きとされるが遠心力の効果により、普通の刀よりも酷く威力を発揮するとされる、彼は薙刀部に推薦入学した身である。


それは薙ぐ事はしない、それで、連続してとどめのために刺し続ける。


「彼女の名前を知らないまま強姦したい気持ち、自分もよくわかりますよ、しかし、貴方のような屑野郎には性的同意という概念は学校を連続してサボって、保健体育、性教育すら満足に学べないぐらいの家庭が貧乏らしかったですからねぇ」


その緑髪の女性の名前は夜場上煌子やばがみきらこ、緑髪の男性は鈴鹿常山静巴我徳すずかとこやましずともがとくだ。

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