PRP治療(2022年10月18日)

 膝の再生医療について調べると沢山の記事が出てくる。

 PRP療法、PRP-FD療法、APS療法‥‥‥。

 自分の血液や脂肪や幹細胞を摂取して、高濃度にして膝に戻す事で回復を促そうという治療だ。


 手術しないで注射するだけで治るような魅力的な療法があるなら、すぐに飛び付いてしまいたくなるけれど、今はまだ保険が効かない自由診療っていうやつで、かなり高額だ。

 それに効果はかなり個人差があるという。


 治るかどうか分からないのに何百万円なんて掛けられないけれど、俺が通ってる整形外科で出来るPRP(多血小板血しょう)療法はそこまで高価じゃない。

 税込5万5千円で2週間の経過観察中に3回の診察とリハビリが含まれる。


 俺は考えた。

 たぶん、PRPをやっただけじゃ効果は期待できない気がした。

 だけど、自分の血液を採取する際に出来るだけ良い血液の状態にしておいて(食事とか休養とかで)、PRP後の2週間も加圧トレーニングとかを入れながら回復を促す事に集中した生活を送れば効果が期待できるような気がしたんだ。

 気合いで治すって言ったら笑われそうだけど、このっていうやつはすごく大切なものだと思う。


 で、この治療をお願いする事にした。



 ⚫︎10/18 左膝PRP治療


 いつもと同じように普通に整形外科に行って、普通の採血のように血を採られて。

 血液が遠心分離機にかけられている間は少し待って、それを膝に注射。注射はまあ普通に痛い位。


 施術後は曲げ伸ばししたくない感じの痛みがあった。

 ヒアルロン酸とかステロイドの注射は打ってもらった後に痛む事は無かったけど、これはちょっと違う。なんか簡単な手術を受けたような感覚。

 痛み止めの薬が1週間分も出る位だからな。

 でもその日は特に用事は無かったので痛み止めを飲む必要もなく就寝した。

 痛くて眠れないっていう感じではなかったんだけど、あまり眠れない夜で痛みは感じていた。


 翌日も痛みがあって、施術前より膝が痛くて何もやろうと思えない感じだった。

 だけど特に用事は無かったので薬も飲まなかった。


 2日後から痛みはマシになって、施術前の痛みが強い時くらいの感じになった。施術前とは何か痛みの種類が変わった感じがした。


 3日目から少しずつ動かす。自転車に少し乗る。加圧を入れる。


 4日目、5日目とお客様と自転車ツーリングに出る。負荷は掛けないようにしたけど、少し乗り過ぎちまったかな? って思った。


 運動も無理なく出来る範囲でやっていいって言われてたけど、乗らない方が良かったように思った。

 だからその後は自転車には乗らず、2週間の経過観察期間は病院で痛みの原因を探ってもらいながら、リハビリ的に動かす事で様子をみていった。


 その後、少しずつ自転車にも乗ってトレーニングを増やしていく事が出来た。



 左膝がPRP療法ですごく改善されたら右膝も考えようかなって思っていた。

 PRP治療を行ってくれた先生には、右膝の場合は3回位やれば効き目があるって言われていた。


 左膝の改善が今ひとつPRP治療の効果なのかどうか分からない感じだったのと、良くなるかどうか分からないものに対して6週間という期間と、そこにお金を掛けるのもちょっとなって感じだった。


 経過観察中の2週間は激しくない運動なら特に制限する事なく行っても良いって言われても、実際の所あまりやらない方が良いように感じたし。


 それでも、PRP治療から1カ月が経った頃には、まあまあ自転車にも乗れるようになっていた。立ち漕ぎは恐る恐る、強い負荷は掛けたくない感じだけど、出来る筋トレとかも増えていたから、このまましばらくまた様子をみていこうかなって感じだった。


 だけど自転車はまだいいんだけど、しゃがむ事は出来ねぇし、階段を普通に降りる事も出来ねぇから何とかしなきゃなって思いは常にあった。

 スッキリしない思いを持ちながらも、仕方ねぇかなって感じで過ごしていた。

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