第2話 先輩の卒業式

 今日は、高橋先輩もこの高校を卒業する日となった。

わたしは、高橋先輩への手紙を忘れないようにして、家を出た。

 そして、高校に着くと、私は教室で自分の席に座りながら先輩への告白のリハーサルを頭の中でおこなっていた。

 そして、卒業式が終わると、私はすぐに高橋先輩のところまでいった。

そして、私は制服の上着のポケットから今日大切に持っていた手紙を出して、高橋先輩にその手紙を出した。

「君は、誰だっけ?」

高橋先輩とは文化祭でしか話していなかったので、すっかり忘れられていた。

「去年の文化祭で、昼食を食べたときに私に声をかけてくれました」

「あ、思い出した。君は小川さんだね」

「はい」

「何か僕に話したい事でもあるの?」

「はい」

私は、そう言ってから高橋先輩に告白をした。

「私、高橋先輩のことが好きでした。私と付き合ってください」

少しの沈黙の後、高橋先輩は「ごめんなさい」と言った。

その瞬間、私はとても悲しかった。

「僕、五日後には遠くに引っ越しちゃうんだよね。だから、いまつきあってもすぐに別れることになるからごめんね」

 私は、高橋先輩にそう言われて、せめて三日間だけでも付き合いたいと思った。

「三日間だけでも私と付き合ってください」

私はそう言って、高橋先輩の返事を待っていた。

「付き合おう」

私は高橋先輩にそう言われてとても嬉しかった。

そのまま私は高橋先輩に抱きついてしまった。

すると、高橋先輩は私を抱きしめてくれた。

「今日の夜に謝恩会があるから、まずはそれまでの間にちょっとだけだけど一緒にでかけよう」

「うん」

そうして、今日はもう帰ってもよかったので、二人で校門を出た。

こんなことは、最初で最後だ。

そうして、私たちは二人で近くの公園まで向かった。

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