生まれてこなきゃよかった
年に何度か思います。
もっと早くに死んでおけばよかった。
生まれてこなきゃよかった。
死にたい気持ちを抱えながら、随分長く生きてきて、もういいよね? と思う。一生懸命生きてきたから、もう許して欲しいと。
一生懸命生きてきて、ばかみたい。
ほんとうにばかみたいだ。
一生懸命生きたって、一生懸命対峙したって、そういう真摯な気持ちは踏みにじられる。平気な顔して。
親は何をされても子どもを愛せるのだろうか。
ときどき、そう思う。
どんなに裏切られてもどんなにひどい嘘をつかれても、それでも愛さなくてはいけないのだろうか。子どもの方が守られる立場だから弱いから傷ついているから。
じゃあ、わたしは傷つかないのだろうか。強くあろうとして頑張ってきたけど、もう疲れたんだよ。
子どものわたしは誰が守ってくれたのだろう。
子どものわたしは剥き出しのまま、傷つけられた。
わたしには帰る家も場所もないんだよ。
サンドバッグみたいに、いつだって誰かに傷つけられる。
一生懸命な気持ちも踏みにじられる。
どうして生きていかなきゃいけないのか、わたしには分からない。
生まれてこなきゃよかった。
生まれてきたのが間違いだった。
でも、よくある転生ものみたいに、どこかで新しくやり直したいとも思わない。わたしが望むのは、永久の無。永久に消えてなくなってしまいたい。
結局のところ、肝心なところで守られたり深いところで愛されたりしてもらえなかったから、やり方が分からない。それは手の抜き方が分からないという意味かも知れない。全力疾走で行って、ぶつかって即死している。
親に十分に愛されなかったから、親の愛というものが分からないんだよ、ほんとうのところ。
一生懸命が大事だって思っていたけど、親には「一生懸命やらなくていい」とアドバイスをされ、そんなことないって思って頑張っていたけど、でも、子育てなんて、一生懸命やった方がばかをみる仕組みかもしれない。そもそも、生きていくことそのものも、一生懸命なんてばかみたいだと思う。
働かずに母子手当をもらい、親の持ち家に住み親にたかって生きている妹は賢いのかもしれない。
でも、どうしても嫌なんだよ、そういう生き方が。
わたしは前を向いていたいし、いつだって胸を張っていたんだ。
そう、一生懸命生きていきたいんだ。
睡眠時間3~5時間でも、働きたい。
そういうのを、身内から刺されると、わたし、なんで生きているんだろうなあって思う。ばかみたい。
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