美魔女?
年をとりおばさんになって、デブになりブスになり、わたしは喜んでいたのである。おばさん、サイコー! と。世の中には「美魔女」という言葉があるが、ちゃんちゃらおかしいと。いいじゃないか、年相応で!
おばさんでいる方がずっと生きて行きやすい。
でも、先日会った人に「セクシーしまこ」「美魔女」と言われ、あれ? と思ったのでした。あれれ? しまこはもう、「花の色は移りにけりな徒に」ですよ? あれれれれ?
なんでもオーラが出ているらしい。
実はお出かけする際、旦那さんに「ナンパされないように気をつけて」といつも言われる。この人の目は腐っているし、なんでそんな心配しなくてもいいことを! と思っていた。
のだけど、もしかして少しは気をつけた方がいいってことなのかなあ。
さっぱり分からないのだが。
ただのおばさんだもん。えへん!
ただ、若いころはほんとうに変な人に粘着された。好きじゃない人に好かれるし痴漢にも遭うし、街を歩けばキャバクラで働かないかと誘われたりした。謎だ……! とずっと思っていた。きれいな子もかわいい子も、他にいっぱいいるのに、なぜわたし?
ちなみに、わたしは20歳くらいまで、自分のことを本気でブスだと思っていて、20歳くらいに突然目覚めてから、自分を着飾ることを覚え、お化粧と服装で人は変われるのだと思ったりした過去がある。
20代半ば、学校で働いていたときは「フェロモン」というあだ名で呼ばれたりしていた。結構楽しくやっていたのである。ちなみに「フェロモン」と言われようが、通りすがりに写真を撮られようが(!)、「比較の問題であって、学校の先生は40代以上ばかりだからねえ。他の場所に行けば、わたしは全然美人でも何でもない」と思っていたし、そう言ってもいた。みな、大海を見よ! と。
「フェロモン」も、もちろん冗談でしょ? と思っていた。みんな若いからね。ちゃんとほんとうの恋愛をしてね、って。
「やらせてください」とかも言われたけど、「いや、間に合っています」と答えれば、みな下がっていった。うんうん、わたしよりもっとかわいい子がいますよ(なまあたたかく見守る)。
そして出産し子育てをし、わたしはただのおばさんになったのである!
オチがないけど、時間がないのでこのまま「公開」にする。
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