その人ということ

 ネットにあらわれる人柄ってあると思う。

 カクヨムのような文字が基本の媒体では、特に、その人の内面があらわれるのだと思う。

(この場合は、「表れる」でもあり「現れる」でもあるから、平仮名表記にする。)


 ネット上の名前が性別の分かりづらいものになっている人もいて、その場合はなんとなく「こうかな」と思って、その人の人となりを構築していく。性別の誤解が途中で分かったりもする。


 だけど、実はわたしとって、性別って、そんなに重要な問題じゃないない。

 ここにあらわれていることが、すべて。

 ここには、その人があらわしたい、その人そのものがあらわれている。

 それでいいなって思っている。


 リアルな性別と違う性別をあらわしたい人もいるかもしれない。

 でも、ここではそれが真実。

 それで、いいじゃない、と思う。


 わたしはたぶん、外見と一見分かりやすくまとっているものが、完全に女性性だから、ネット上でも男性にはなれない。そもそも、あまりリアルな自分とかけ離れることも出来ない。わりに、内面と外側にあるものが、イコールなんだと思う。なぜなら、偽ることが苦手だから。だけど、これって、きっと、ちょっと変なんだと思う。だけど、それがわたしだから、まあいいのである。


 とは言え、仕事しているときは、完全に男性脳だと思っていた。

 かつて、そのときつきあっていた人に「仕事と俺とどっちが大事なの?」と言われたりもした。「え? 仕事でしょ?」と思ったけど、口には出さなかった。

 そもそも、少年漫画好きだし、実は少女漫画って、あまり好きじゃなかった。

 

 そんな風にして、わたしにも男性っぽいところは混じっている。

「守って欲しい」タイプでもないし。

(だけど、そうしたい人に狙われがち。むかつく。)


 話が逸れました。

 カクヨム内の文字世界において、「この人、好きだなあ」っていうのは、それはもう、文字の海を漂って思ったことなんです。この文字世界においては、性別はおろか外見さえも無意味だと思う。文字であらわされたことが全て。


 わたしはそういう、文字であらわされた、その人そのものを好きになる。

 それって、ちょっといいなって思っている。

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