もう好きじゃないんだ
わたしのこころにはバリアがはられています。
そこを乗り越えてこようとされると、ものすごい拒否反応を示してしまいます。自分でもどうしようもないくらい。
わたし、結婚前、「絶対に自分の部屋が欲しい」と言ってあったのです。「ひとりの時間がどうしても必要なんだ」とも。
もう忘れられちゃったのかな、と思う。
「好きだ」と言われても、大切にされている感じはしない。
そう言っておけば、機嫌よくなんでもやってもらえると思っているのかな? と思ってしまう。
わたしの部屋は在宅ルームとなったし、ひとりになる時間を楽しみにしていたのに、「雨だから在宅にする」と言われる。気軽に買い物に行きたくてもついてくる。後ろにいられると、本も選びづらい。昨日は、「たびするバッグ」完成形を送りつけたいひとがいるから(!)、ファイルを複数買ったのです。そうしたら、「どうしてそんなに買うの?」と言われる。
「そういうこと言うから、いやなんだよ」
と答えてしまった。
別に大したことはないから、話せばいいのに。
でも、もうめんどくさくて話したくないんだよ。
そう、もう好きじゃないの。
わたしがわくわくすることを話したくないと思う程度には。
わたしはリビングでカクヨムをしています。
だから、キッチンで洗い物されても、実はあまり嬉しくない。
しかも、洗うだけで片付けていないし、鍋も何もかも山積みになっているから、実は面倒なの。
何度も「やってくれるのは嬉しいけど、これは半分だから、拭いてしまってくれると嬉しい」とか「流しのゴミも片付けてくれると嬉しい」と言ったけど、「それはおれはやらない」と言われるから、もういいやって思って。
洗い物しなくていいから、そこにいないで欲しい、と喉元まで出かかっていて、言えない。
それは言ったらまずいと思うから。
でも、わたしの望むことは何もやってくれない。
別いいいけど。
わたしのこころのバリアが厚く厚くなる。
何重にもなる。
「わたしをさがさないで」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます