気持ちがね、けばだっているからね。

 あのね、気持ちがね、けばだっているからね、ちょっとしたことで、嫌な気持ちになって、しゃべりたくなくなっちゃうんだよ。

 ケンカしたいわじゃなくて、議論したいわけじゃなくて、もう話したくないなって思う瞬間がある。それが今日のお出かけの帰り道。


 なんだろう?

 わたし、たぶん、一人でゆっくり見たいんだ。

 本屋さんも文房具も。

 一人で行くつもりでいたら、なんかついてくるから、運転してもらって荷物持ちしてもらったんだけど、なんかなんか、なんか、疲れるんだよね。

 

 たぶん、いい旦那さんなんだよ。

 周りにもそう思われているし。


 でも、許せないこと(諦めてしまって、もう話したくないこと)が、少しずつ溜まると、出来るだけ、いっしょにいたくないなって思う。

 この瞬間は、夫は悪くない。

 小さなことで、腹を立てるわたしが悪い。

 でも、問題はこの瞬間のことじゃないんだよ。


「ありがとう」がうまく出てこなくなってしまっていて、ほんとうにまずいなって思う。

 とりあえず、「ありがとう」だけは言おうかな。

 口先だけでも。



 たぶんさ、いくつか地雷を踏まれたんだよね。

 その件に関しては、だからもう、話したくない。




 とりあえず、ぎゅうぎゅうぎゅうと箱に押し込もう。

 ずっとそうして生きてきたから、平気。




 結婚しなきゃよかったなあ、とやっぱり思うなあ。

 いま、夫のことを好きか嫌いか、で言えば「好きじゃない」。

 嫌いでもない。

「好きじゃない」だけ。





 暗くてすみません。

 ちょっとダークな気持ちを別の形で昇華させて、「ありがとう」が出てくるようにする。

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