「ひとはひと、わたしはわたし」と妬みの感情①

 わたしはたぶん、ものすごく強く、「ひとはひと、わたしはわたし」と思っている。だから、誰かからディスられていても、あまり気にならない。妬みの気持ちもあまりない。「いいなー」とは思うけど、「いいなー」くらいでしかない。


 だから、気をつけているのです。

「妬みの感情」

 それはとても厄介だから。


 わたしはどうもなぜか、妬まれることが多い。

 自慢していると言われるとまったく困るんだけど、全然自慢じゃなくて、むしろ不幸自慢。なぜ妬まれなくてはいけないか、さっぱり分からない。


 子育て中にしばしば感じたのは「(生活に)余裕あるよね」「裕福だよね」という発言。これ、実際に言われるんだよ。なぜか知らんけど、裕福に見えるらしい。

 確かにエンゲル係数は高い。

 でもさ、基本的に外食していないし、お惣菜も買っていない。

 だってそこに一番お金かかるから。

 その代わり、日々の食事はおいしいものがいい。だから、好きなお肉屋さんでお肉を買う。

 でもこの、「ちょっと高いお肉を買う」行為がたぶんダメなんだよね。特売のを買ってないから。

 でもでもでもさ、外食していないんだよ。お惣菜も買っていないんだよ。お茶も作っているし、コンビニは行かない。お買い物は週1回だけ。そうして、「ちょっと高いお肉」を食べているのです。


 でも、努力は見てもらえない。

「ちょっと高いお肉を買っている」事実しか見ていない。

 それは、一側面であって、全てではないのに。


 まあ、そんなこと言いません。

 分かってもらえないから。

 分かってもらえないひととは、会話しようなんて思っていない。どうでもいいのです。名前も覚えられないけど(ひどい)。

 そもそも「裕福だよね」なんて、よくひとに言えるなあって思う。その精神構造を考えるのは楽しい(性格が悪い、わたし)。


 次男が小学校に入った辺りから、幼稚園の送り迎えがなくなり、むくむく太ったのです。これね、よいことです。


 長男が幼稚園のときさ、何かで母親の集合写真を撮ったの。

 そのあと、「うちの旦那が西さんのこと、きれいだねって言ってた」って言われて、複雑な気持ちになりました。普段話さないひとで、わざわざ言いに来るの。名前も憶えていない。でもって、その集合写真なんて、小さい顔で誰が誰やら、そんなに分からないんだよね。

 あの、小さい顔で、なぜ?

 というのが、わたしの率直な感想です。

 そんでもって、わたしよりきれいなひと、たくさんいます(当社比)。

 

 普段よく話すひとがさ、「西さんのこと、かわいいって言ってたよー」って明るく言うならいいんだけど、ほとんど話さないひとだったので、なんか「なんでわざわざ言いに来るんだろう?」と思ったのです。


 ちなみに、全然きれいじゃありません。

 そして、その地点からもだいぶ太り、さらに老化して、りっぱなおばさんが出来上がりました! 超嬉しいです!!


 

 というかね、男性に関して言えば、どうもわたしは、ある一定層を引き付けてしまうらしいのです。「おれのこと好きだよね?」みたいな感じで。でもって、そういうひとたちは、わたしに勝手な幻想を抱いているので、要注意なんです。危険です。ダッシュで逃げなくてはいけません!! 「モテる」ではないです。ぜったい違う!




 話がだいぶ横道に逸れました。

 まあ、しまこは妬みの感情が希薄なゆえに「妬む気持ち」がいまいちわかっていないってことで。

 でもって、それはたぶん、「ひとはひと、わたしはわたし」って、とてもとても強く思っているからなのです。なんで、強く思うようになったかは、また別に書きたいと思います。

 

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