健康診断
ずっと、自営業をしているので、健康診断はほとんど受けていません。
そもそも、子どもが小さいときは健康診断行けなかったし、子どもが幼稚園になっても小学校になっても、わたしの時間ってほとんどなかった。
うちの場合、特に小学校時代が大変だった。
もう、ぜったいにぜったいに、在宅の夫よりわたしの方が忙しかった。
いま、ケーキ屋さんんでバイトしているのは、コロナで自営の仕事が減っちゃったからで、まあケーキ屋さんは「保険」的な仕事なのである。もっとも、次男が中学校入った直後、フルタイムで働きながら自営業を少ししていたので、ケーキ屋さんはそんない負担じゃないのである。
フルタイムの仕事より、小学生の息子たちのめんどうを見る方がたいへんだった。
「小学校で勉強してくる」という常識を捨てたからだ。
全部教えるのって、大変です。
夫は「おれは苦手だから」と言って、まったくやらなかった。それで、なんとなくわたしが全部教えていたのだけど、今にして思えば、よくやったなあ、と思う。わたし、偉いなあ。健康診断、行く時間なんてなかったよ。
自営の仕事の合間に家事をして。
「今までこんなこと言わなかったのに、しまこちゃんが冷たくなった」
と夫に言われるのだけど、疲れたんだよ。長年ずっと一人で頑張ってきて。
まあ、そんなわけで、出来たら息子たちが成人するまでは生きていた方がいいかなあって思うのだけど、こころのどこかで、もう頑張ったから、もういいんじゃない? という気持ちがある。
その気持ちの中で、唯一やりたいことが、お話を書くこと。
もう他はいいの。
充分頑張ったし、充分堪能したから。
もう他にやりたいことはない。
健康診断はねえ、もう受けなくてもいいかなって思っている。
うっかり三大疾病とかになったらさ、潔く寿命を全うするのだよ。
わたし、小学生のころから安楽死に憧れていて(変な小学生だ)、もっと言えば、小学生のころから、別に生きていなくてもいいんじゃない? とうっすら思っていて、いつも生と死について考えていた。
なんだろう?
わたしにとって、「わたし」のまま、頭を働かせていることが大事なのであって、別の何かになるなら、そこで「わたし」はもう死んでいる気がするのです。
ともかく、ビルから飛び降りたりはしないけど、でも、「何がなんでも生きていたい!」みたいな渇望はまったくない。小学生のころから。
不思議だなあ、なんでそう思うんだろう?
最近、その原因のひとつは、やっぱり「親からお腹いっぱい愛されたって思えなかったこと」(真実がどうあれ)だろうと思うけど、それだけでもないんじゃないかなって思っている。
つまりは、生まれつき。
もともとそういう性質を抱えて生まれて来たのです。
だから、いいんだ。
健康診断しなくても。
でもって、それでもけっこうしぶとく生き抜く気がするんだ。
根拠はまったくないけど。
わたしは、いまは、情熱をすべて小説を書くことに向けたい。
そうして、書いていることで初めて、「生きている」って気がするから。
ほとんど、それしかやりたくない。
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