頭で考えて生き抜いていたのである

 ダークサイドの心情を垂れ流してすみません。

 ときどき、こころの不調が訪れるのです。

 そういうときは、かたく閉ざしてあった、こころの中の箱が開くのです。そうして、中に入っているものを、ひとつひとつ点検しないではいられないのです。


 傲慢にも、「ばかになりたい」とよく泣きながら言っていますが、結局わたしは頭で考えることで、生き抜いてきたのです。

 本を読んで考え、自己を見つめ直し、いろいろな角度から「事実」や「真実」を見て、そうして考えることで生きてきたのです。

 自分を識ること。

 世の中の常識を識ること。


 自分が受け付けられていた「価値観」を識ること。

 世間一般の「価値観」を識ること。

 自分の中にある「価値観」と世間一般の「価値観」のずれを識ること。

 そうして、わたしはわたしの「価値観」を何度も再構成して生きてきた。


 もともと愛知県出身なんだけどね、という話はどこかでしたと思うのだけど、わたしは結婚するとき、愛知県を離れるのがとても嫌だった。

 なぜなら、そこにはたいせつな友だちがいたから。

 わたしの言葉で話せる、わたしをそのままでいいよと言ってくれる友だち。

 大人になってから、出来た友だち。


 子どものときの友だちはいません。

 だって、混乱の中にいたから。

 まあ、当時は交換日記したりして、「友だち」だったけど、もうほとんど交流はない。


 ほんとうに不思議なんだけど、いや、たぶん、読んでいたいくつかの本の影響なんだけど、わたしは二十歳のとき、自分のことをまず自分が愛してあげよう、自分が認めてあげようと決めたのです。そうしないと、他の誰かも愛せないし、認められない。


 目が覚めるような感覚でした。

 ぱあっと世界が開けるような。


 虐待に関する本をもう少しで二冊目が読み終わるのだけど、わたしはやはり虐待されて育ったわけではないのです。

 ただ、充分でなかった。

 それだけ。


 たとえば、石を集めるのが好きだった。いろいろ集めた。教室にも飾ってもらえた。きれいなお菓子のプラスチックの入れ物に入れていた。

 でも、そのことに関する親のコメントはなかった。

 テストはだいたい100点だったし、通知表も体育以外はほぼ5だった。4が入ると「今回はちょっと悪かったね。どうしてかな?」と言われた。絵を描いて金賞をもらったことがある。でも、それ以上先には進まない。作文も得意だった。よく褒められたりした。

 なんていうか、「出来て当たり前」という感じでもあった。


 ほんとうは理解している。

「女の子だからそこそこでいいのだ」という時代だったと。

 そもそも、親自身に「石が好きなら、こういう本があるよ」「博物館に行く?」という発想がないことを。


 本が好きだった。

 でも、「本を読むと目が悪くなるから、本を読んではいけない」と言われて、いつもこっそり読んでいた。小学校のとき、外で遊ばずに教室で本を読んでいたら先生に叱られた。「遊ぶべきときに遊ばないと、ろくな大人にならない」と言われた。

 でもわたしは本を読んで、空想の世界に行くことが好きだったんだよ。

 それが、わたしの遊び。


 小説を書くのは本当に久しぶりなんだけど、わたしは何かしら書くことで、自分の考えをまとめ、そうして生きてきた。そういうふうにしか生きられない。書かないと死んでしまう、これは比喩ではなくて。


 いろいろ考えると、結局わたしは読むこと、書くことで自分を生かしている。

 そうしてみると、カクヨムってすごいなあ、と改めて思う。

「日本語が通じない」は、中学生のころか抱いていた悩みなんだけど、「あ、通じないから、スイッチ切ろうかな」とか、あまり考えなくていい場所。疲れなくていい。


 自分の親に対しては諦めもついたのだけど、子どもに対して諦めることはまだまだ難しいです。「諦める」以外の方法もあるのかもしれません。

 優しい子だっているのも、ちゃんと分かっている。

 だけど、ほんとうに、わたしのすごく嫌なことをピンポイントでするんだよね。地雷を踏むというか。何度も、言葉で、それを伝えても。



 とりあえず、一週間は腰も痛いし、ストライキして男三人生活をしてもらいます。

 その間、ほんとうにごろごろして、本を読んだりしようと思います。


 変なの読ませてごめんなさい。



 あ!

 ようやくとーりちゃんの死神さん、読みました。

 ありがとう!

 いっちゃんの近況ノートも嬉しい。

 ありがとう!


 もうすこしだらだら過ごします。

 でもなぜか、こえけんの原稿は書いているのです。

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