終わるまであと1日

バブみ道日丿宮組

お題:うへへ、時計 制限時間:15分

 セキュリティガバガバのデパートに侵入した。

 監視カメラも警備員もいない。

 ただシャッターを上げて、鍵をピッキングすればいい。

 ものの数分でデパートの中に入れた。

 中は非常灯のみが明かりがあって、少し寒かった。

 お目当ての物は3階。

 階段もシャッターがしまってたので同じ上げる。

 やっとのことで3階に到着。

 なんとなくトイレに行きたくなったので、なんとなく男性用トイレに入った。

 個室に違いはなかった。汚いってこともなかった。女性用はどうして汚いのか理解に苦しむ。みんな使うところなんだから、清潔に使ってほしいものだ。

 まぁデパートに泥棒に入る私にいえることではないだろう。

 満たされたので、そのまま時計店へと足を運ぶ。

 ここもシャッターが降りてた。

 それをあげて、店内を物色。

 探してはみたが、ガラスケースをあける鍵は見つからなかった。

 どうせ警報もならないんだからと、持参してたハンマーで次々穴をあけてく。ちょっと気持ちよかった。

 欲しいなと思った時計を確保して、他のもカバンに入れてく。安くても売れるだろうし。

 10分ぐらいで作業は終わった。

 それだけで、だいぶ店内の空気が変わった。

 死んじゃった。

 そんな感じ。

 じゃぁあとは帰るだけ。

 上げたシャッターを下ろし、階段に向かいシャッターを下ろし、入り口に戻りシャッターを下ろす。

 合計時間は30分もかかってない。

 出るときも入ったときも人影はまるでなかった。

 平和な街だなとはいっても、このデパート自体あまり売れ行きはよくないし、品揃えが悪い。駅前にあるデパートの方にみんないく。

 山に近いここのデパートは、駅前にあるバスで30分もかかる。

 その交通の便でレベルが下がってるのだから、人もこないだろう。

 まぁ私は欲しい物があったから、こうして泥棒にきたのだが。

 こんなに簡単にお仕事が終わることは今までなかった。

 いつもセンサー気にしてとか、警備員をどうするかといろいろ考えないといけない。

 さて、帰ろうかな。

 タクシーもバスもないから、自転車で我が家に向かわないといけない。

 田舎道を自転車で走り抜けても怪しさはない。

 職質を受けるようなパトカーもこっちにはあまりこない。

 楽しみすぎて、変顔だけは気をつけた。

 仮にもし誰かとすれ違うことがあるとしたら、変な人がいたと特定されることになってしまう。

 あくまでも散歩中と、身体を整えてく。

 そして1時間ほどこいで、家へとたどり着いた。

「お嬢様お帰りなさいませ」

 執事たちは入り口で待ってた。

「ただいま」

 何をしに行ったか、彼らは知ってるのか知らないのか。

 お金持ちである私がどうして泥棒なんてことをしてるのか。

 はたして父親は感づいてるだろうか。

 気になることはたくさんあるが、まずは戦利品を部屋に置いて、

「お風呂の準備はできてる?」

「できています」

 まずは身体をリフレッシュしよう。

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終わるまであと1日 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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