我が人生の過言

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　今日は、休日！天気もよくまさにお出かけ日和だった。

僕は、外から感じられる太陽の匂いで目が覚めた。起きた時から清々しい気分

時刻はまだ６時になったばかり。カーテンを開けて背伸びをした。

お腹が空いたので朝食を摂ることにした。

軽い朝食をとりながら、友人数名と一緒にやっているグループチャットにメッセージを送った。

『今日空いてる？もしよかったらこの後遊ばない？』　僕は、メッセージを送った。

顔を洗い家事を一通り済ませるとメッセージが返ってきた。

『悪い、今日は予定があって』

その文章を読んで少し落胆しているとまたメッセージアプリの通知が来た。

見てみると”夢の国”と言われるテーマパークの画像だった。

『悪い、今日彼女とデート』　遅れてその一言が送られてきた。

『おい！羨ましい！変われ！！』そう、矢継ぎ早に送られてきた。

そんな、感じで冗談と恨み節の効いた会話が続いた。

最後に、『まぁ、お土産買っていってやるから』とその友人が書くと会話は一旦落ち着いた。

メッセージがひと段落して、僕も折角の休日を満喫したいという

衝動に駆られ家をでた。

ひとまず、少し遠くにあるコンビニにでもいってお茶でも飲もうと思い。

僕は歩き始めた。

10数分たってコンビニに着く、新発売のお茶を手に取りレジへ向かった。

最近は、コンビニにもセルフレジが導入されすぐに買い物ができる本当に便利だ。

お茶を買い、少し歩いたところのベンチに腰掛けながらお茶を飲んでいた。

ベンチでしばらくぼーっとしてから再び歩き出した。

近くの川沿いを歩いてみることにした。

すっかり春の陽気、川沿いに吹く風がこの後何か良いことを予感させた。

ふと、携帯を見るとまたメッセージアプリの通知

『悪い今起きた。完全に休日を乗り遅れた』

その発言にみんな煽り始めるメッセージが飛び交い始めた。

時刻は、まだ正午を少しすぎた当たり、

まだ焦る時間ではないだろうと思っているとチェーンのファミレスが見えてきた。

ちょうど腹も空いていたことなので迷わず入った。

店員さんが見当たらなかったが

”お好きな席へお座りください”と書いてあったのでドリンクバーの近くの席に座った。ここは、タブレットで注文するタイプのお店だったのでタブレットでランチのハンバーグセットを頼んだ。

セットについているドリンクバーで適当な飲み物を取って待っていると猫の形の配膳マシーンがハンバーグとライスを運んで来てくれた。ご飯を食べ終え携帯を見ると友人たちの他愛ない会話がずっと続いていた。しばらく、携帯をみて一息入れると店を後にするこにした。

レストランの会計も今やセルフレジが導入されている。本当に便利になったもんだ、そのうち本当に人間の仕事なんて無くなってしまうかもしれない。そんなことを考えながら店を出た。

また、歩きだす。しばらくすると、少し汗ばんできた。

最近は、春でも暑いんだな。

着替えたい

そう考えていると家にあるTシャツが少し古びていることを思い出した。

すぐに服屋に向かった。

Tシャツ、パンツ、下着のシャツなどを色々物色してレジに向かう。

ここも、なんとセルフレジ。どうやらカゴのままスキャナーに通すだけで商品の会計ができるらしい原理は知らないが本当に楽な世の中になったもんだ。

関心しながら会計を済ませる。

店を後にすると、時刻はもう夕方に近かった。これ以上何もすることがなかったのでそのまままっすぐ帰ることにした。

家について一息入れる。当たりはすっかり暗くなっていた。

携帯を見ると、友人たちのグループチャットには皆それぞれその日行った写真を載せていた。夕日をバックにしたテーマパークの写真、釣った魚の写真　

皆、それぞれ充実した休日を過ごしたのであろうことがわかった。

僕は、はたから見たら何もしなかったなぁ。そう思い今日一日を思い返した。

本当に何気ない一日、でも、心のどこかに違和感がある。なんだろう。

しばらく、考えてみた。どれくらいの時間考えただろうか。

ほんの４〜５分考えてふと思い出した。

そういえば、今日は誰にも会っていない。

ただの一人にもだ。すれ違いもしなかった。

おかしい、そんなはずない、そう思い外にでる。普通なら誰かしら歩いているはずだ

周りを見渡す。人っ子一人歩いていない。思わず、携帯を見た。

さっきまで会話で埋め尽くされた

グループチャットの履歴はまっさらだった。