第21話 ウグイス君、頑張る

 リタイア組の気楽さで、平日もクーラー部屋でパソコンに向かっていると、色々な鳥の声が聞こえてきます。


 今年特徴的だと感じるのは、ウグイスの声が、春から今日まで、ずっと聞こえていることです。

 ただし、よく知られている「ホーホケキョ」というさえずり(第16話)ではなく、「ケケケケ、ケッキョ、ケッキョ、ケキョケキョ――」です。


 これは、「繁殖期の警戒声」で、「いわゆる谷渡りの声」だそうです(高野伸二『フィールドガイド 日本の野鳥』)。


 記録を取ったわけではないので、あくまで感じに過ぎないのですが、今年はこの「ケケケケ――」が、長い期間、身近に聞こえる気がします。


 もっとも、ウグイスは大きな声の割に地味で小型の鳥で、しかも、茂みのような所に留まるので、声はすれど姿は見えず、です。


 この時期、ウグイスをはじめ野鳥たちは、繁殖という一大イベントで忙しく、酷暑にもめげず頑張っています。


 なお、拙宅のツバメの巣(第17話)ですが、結局、営巣はしないようです。もっと良い営巣場所を見つけたのかもしれません。

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