第16話 ホーホケキョ練習中 ウグイス

 昨日(3/27)、所用のため川崎市北部の麻生あさお区に出かけました。比較的起伏が多く、緑がかなり残っている地域です。

 ここで、今年初めてウグイのを聞きました。しかし、まだ完全な「ホーホケキョ」にはなっていませんでした。


 ご存じの方も多いと思いますが、さえずりは、一年を通して聞かれる地鳴じなきとは区別されます。つまり、繁殖期のオスが、縄張りを主張したり、メスを引き付けるために鳴く鳴き方です。

 さえずりが有名な鳥の筆頭格が、ウグイスではないでしょうか。

 ちなみに、ウグイスの地鳴きは、「チャッ、チャッ」です。


 私は鳥類の専門知識は持っていないので確たることは言えませんが、ウグイスのさえずりは、その遺伝子の中に組み込まれているのでしょう。

 人間のように後天的に、親に仕込まれたり学校で習うわけではありません。そう考えると、遺伝子がどのようにして、ある決まったさえずりを歌わせるのか、その仕組みにとても興味が湧きます。


 ただ、すべて遺伝子の指示どおり、というわけでもないようです。

 というのは、冒頭でも言いましたが、春が浅いうちは、まだ「下手へた」なのです。こういう現象は、毎年みられます。

 しかし、最初のうちは下手なさえずりも、だんだん上手くなっていき、ついには完全な「ホーホケキョ」になります。

 自分の子孫を残すため、オスはさえずり上達に向かって精進を重ねるのでしょう。どこか、微笑ましい感じがします。


 ウグイスは、さえずりの華やかさに比べると、姿は地味です。さらに、好む場所が笹薮や茂みの中らしく、目の前に現れることは少ないです。

 私はバードウォッチングはしませんので、ウグイスをすぐ近くで見た記憶がほとんどありません。

 

 


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