応援コメント

2-2「遠くて近い、光のなか。」」への応援コメント

  • 深く考えさせられる重いテーマですね。じっくりと最後まで読ませていただきます。

    作者からの返信

    門脇さん
    いつもありがとうございます。一貫してテーマを設けています。最後までお付き合い頂けたら幸いです。

  • 初めまして。
    この度は『批評で作品を伸ばそう!』企画に参加いただき、ありがとうございました。企画主の島流しにされた男爵イモです。

    さて、公開されている分を一通り拝読しましたが、作中では丁寧な登場人物の深掘りや、込められたメッセージの明確化がされており、作者様の思いが冒頭からひしひしと伝わってきました。

    特に主人公・有里の自己肯定感の低さや死に対する考え方は、成瀬などの社員との関りの中でどのように変化するのか、また、これから物語に深く関わるであろう『優菜の死』はどういった風に描かれるのかという部分が、読者の興味を惹くポイントになっていると思いました。

    そして、バーチャルヘブンの事業であるSF的な死者の保存を通して、死を見つめ直すというのはオリジナリティを感じました。主人公の立ち位置や物語に関わってくる要素で、従来の『近未来の死生観』というものと差別化を図っているのは面白い点だと思います。

    だからこそ、惜しいなと思う部分が二点ありました。

    一点目は、物語冒頭についてです。
    こちらは現在、一話目の千四百字はバーチャルヘブンやそれに纏わる技術に関する説明のみで終わる、という形になっていると思います。Web小説特有の単話切りのデメリット、SF的要素の説明が不可欠という要因がありますが、この一話の使い方では本作の面白さが十分に伝えられていないと感じました。

    私は創作ド素人ですが、経験上『設定の説明が大半を占める』、『雰囲気だけ』という冒頭は、高確率で二話を読まれません。逆に続きも読まれる冒頭は『物語の根幹に触れる』、『衝撃的な描写を入れる』、『まったく予想外の展開を用意する』というものがあります。

    本作で考えると、『一話に、成瀬の面接風景を持ってくる』、『優菜について触れる』というのが改善案でしょうか。前者の場合ですと、有里が面接待ちの控室でバーチャルヘブンについて調べている(大まかな設定解説)、というところから一気に面接につないでしまうのもアリだと思います。

    二点目は優菜の死についてです。
    こちらは現段階ではぼんやりと触れられる程度ですが、もう少し詳細が明かされると読者としては嬉しい部分です。もちろん、作者様になにかしらの意図があるのであれば、このままで構いませんが、少し気になったので書かせていただきました。

    以上、長々と書きましたが、あくまでも一個人の感想として受け取ってもらえれば幸いです。ですので、作品を再編集するのか、このまま書き続けるのかは作者様にお任せします。

    それでは、長々と失礼しました。
    作者様の創作活動の一助となれば、幸いです。

    作者からの返信

    島流しにされた男爵イモさん。早速講評を書いて頂きありがとうございます。

    私が意識して書いたことや力を入れた部分に関してお褒めの言葉をいただけて嬉しい限りです。しっかり読みこんでくださり本当にありがとうございます。

    ご指摘頂いた一点目ですが、私としてもかなり悩んだ部分ではあるので、第三者目線でのご意見をいただけて非常に助かりました。たしかに、設定を並べるだけになってしまっていますね。ウェブ小説で連載していることをもう少し意識して、挙げて頂いた「成瀬の面接風景を持ってくる」など序盤の設定を練り直してみようと思います。

    優菜の死について序盤でどれほど触れるべきなのか、この部分も連載前から悩んでいました。これについては後ほど掘り下げられていくので、今は様子見しようと思います。

    たくさん参考になるご意見をありがとうございました。改善案まで挙げて頂き、頭が上がりません。のちほど島流しにされた男爵イモさんの作品にもお伺いしようと思います。

    ありがとうございました。