手つなぎゴールという誤解は30年以上 ~「最近の学校は」を鵜呑みにしないで~

 「最近の小学生は、運動会の徒競走で手を繋いでゴールする」よく言われますが、この話は間違いです。

 少なくとも"最近"でも"小学校一般"の話でもありません。この話は、学校批判の定番として1990~2000年代によく使われました。国会議員もよく用いていましたが、2006年国会で「本当にあったと確認したのか」質問されると、誰も存在を確認しておらず、最終的には当時の文部科学大臣が例示として不適切であると認めました。これ以降、公的な議論で手つなぎゴールの例は使われなくなりました。

  なお、当然子ども同士がふざけてやった場合など、学校や教員の方針と関係ないレベルの話は含みません。順位をつけるのは良くないから手を繋いでゴールという指導をしている例が確認できないということです。

 子ども当事者や保護者、教育関係者など実際の小学生に接する人は自然と変な話だと気付きます。しかし、遠い世界の人はちゃんと調べようとはせず、手つなぎゴールのような批判しやすい話に飛びつく、といったことが生じます。手つなぎゴールに限らず、批判しやすい話にはご注意ください。

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【短縮版】学校で教えない学校教育のこと がくまるい @gakumaru

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