もうすぐクライマックスという所まで読んでくださってありがとうございます。

賛否両論に引き戻そうとかはあまり考えてはいませんでした。
どちらかというと、キャラが動いた結果がストーリーになっているというのが近いかもしれません。

透花については納得行かない人、怒りさえ覚える人もいるかも知れないとは予想していました。

確かに、ラブコメの派手な楽しみ方を強調するために、あえて起こりうるべき事象を無視している面もあります。

ただ『罪から逃げたい』というニュアンスは少し違うのかな、と感じました。
透花にとっての一番の逃げは、清明の言う通り

『同性愛者だと隠して総一郎と人生を共にする』選択だと思っています。

別にそれでいいじゃないか、という意見も聞こえてきそうですが、透花の考えはそうなのだと思ってください。

色々と書けることはありそうなのですが、長くなってしまうので最後に、作者として一言添えるなら。

人は誰もが正しい選択をできるとは限らないと思っています。
物語として読んでいれば

『こいつ何でこんなことするんだよ、馬鹿だなー』

と思うようなことでも、
実際に、現実で、自分が同じ立場になったらどうなるか。

強い人もいれば弱い人もいる。
その日の体調や天気次第でさえ、人それぞれ行動は変わってくるのだと思います。

百合透花というキャラは、こういう選択をしたんだな。
と受け止めてもらえたなら、

結果、嫌われたり好かれたりは仕方ないかなと思っております。

TS百合小説ですが、
ちょっとBL匂わせています。