日本衰退国史 平成編 第二十章 平成20年

2008年9月に来たリーマンショックは日本を襲った。そしてそれは自滅であった。日本は下りエスカレーターを必死で登ってる状況で何が躓くと一気に下っていくのである。そして必死に登っても全然上昇してないのである。


非正規雇用で稼いだ金は投資させず内部留保され、そしてリーマンショック時に内部留保した金が相当額吹き飛んでいった。つまり何も生み出せなかったのである。


それだけではなかった。タコ部屋に入って高額な寮費を取られて寮を追い出された派遣村の人々を甘えるな、自己責任となじったのがこの国の国民の正体である。そしてなじってる奴に限って高齢者・専業主婦と安全地帯に居る奴だったりする。全てにおいて最低でクズなのである。


そしてさらクズなのが「時給700円で募集する農家に人が来ない、派遣村の人は甘え」と来たもんである。時給700円って税金・社会保険抜いた手取りで月収約8万円ですか(※フルタイム換算)。ここからアパート代と光熱費抜いたらいくらになるんだ?つまり餓死しろと?まあ、こんなことを平気で言えるから今どきの農家ってベトナム人をタコ部屋に入れて虐待できるのでしょうけど。それも最低賃金以下で労働させてさ。


私は歴史の生き証人として2008年とは日本人のクズ化がさらに悪化した年と考えます。


でも皆さんは知ってるわけですよね。日本人のクズの真骨頂は2011年以降に出ると。危機的時代に日本人の真の姿が出るわけです。


2008年は中国に総GDPで抜かれ日本がGDP世界3位に落ちた年でもあり同時に日本の総人口が初めて下落に転じた年でもあります。あとは日本民族は急激に減少に向かうのです。


そりゃそうだ。こんな絶望的な国に未来の命を残したいですか?


家電エコポイントとエコカー減税がまたアホであった。それは需要の先食いで特に10年に1度買い替えるTV需要をおかしくさせたのである。これで日本の電機メーカーはさらに窮地に陥るのである。ここでも「今だけ・金だけ・自分だけ」なのである。将来の事を何にも考えられない。


2008年に流行した「羞恥心」と言う曲はあれは皮肉で歌ってるのか?


2007年にはアイフォンの登場、2008年にはアンドロイド型スマートフォンの登場で日本製携帯電話が駆逐され数十万人分の雇用が消え、そしてそれは二度と回復することはなかった。明らかに日本は負けたのである。


このころからあなたが使うPCも日本製ではなく「DELL」になっていたり「HP」になっていたりしてないだろうか。つまりもう日本人は碌にPCすら作れなくなってしまったのである。


日本がリーマンショックと無関係にもかかわらず日本が最も打撃を食らったのには理由がある。日本は病人と言うか既に経済的に心停止していたからである。


実はもうひとつしくじり史がある。シャープである。実は太陽光シリコンの先物調達に失敗し大損するのである。これが原因で日本は太陽光パネル大国の座を降り、世界中の太陽光は中国製に変貌するのである。2011年の事を考えるとすさまじく痛い出来事である。

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