第135.5話

「そういえばお兄ちゃん。帰る前に聞きたいんだけど」


「なんだ?」


「彼ノがみと何かした? なんだか無性にソワソワするのよね」


「そういやウチもじゃな」


「え、えと……」


「怪しいのじゃ!? も、もしや変なことを!?」


「い、いや……彼ノがみと憑依体になって……」


「彼ノがみと憑依体になったの!?」

「なんじゃそんなことか……」


「な、なんで正反対の反応なんだよ? なんかダメだったか……」


「彼ノがみと憑依体になったってことは……」


「どうしたのみーちゃん? そんな深刻な顔して」


「舞……コレは大変な事なのよ……」


「え、な、なんだよ……」


「憑依体になったということは……」


「「「憑依体になったということは?」」」


「間接的に私とお兄ちゃんが憑依体になったってことなのよぉ!?」


「み、みーちゃん大丈夫かの!? は、鼻血が出ておるぞ!?」


「舞ぃ〜うえぇぇぇん」


「な、泣いてるぞ」


「み、みーちゃん……そっか、嬉しかったんだね。良かったね……うん……良かった……」


「舞まで泣いておるのじゃ」


「よし。外輪君には責任を取ってもらお!」


「「え"っ!?」」


「何? 外輪君はウチのみーちゃんを泣かせておいて責任も取らないの?」


「舞の顔がめちゃくちゃ怖くなっとるのじゃ!?」


「い、いや!? 比良坂さん!? 俺はそんなつもりじゃ……」


「でも外輪君。みーちゃんがもし大きくなれたら、さっきの大人の姿になるんだよ?」



「え」



「ジュン!? 何を期待しとるような顔をしておるのじゃあああ!?」


「ちょ!? ちょっと待て!! いててててて!?」



「……また大人になりたいわね」

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