カノガミは何処?なのじゃ!?

第136話 1/2


 なーんか暇じゃのぉ。みんなテスト勉強で忙しそうじゃし。相手してくれんのじゃ


 紺田のじいちゃんの駄菓子屋でも行くかの。



 ……。



 お、レイラのヤツどっか行こうとしとるのじゃ。


「レイラ〜今暇なんじゃが遊びに行かんか?」


「今から仕事で姫の家へ行くのデス。カノガミと遊んでる暇はありマセン」


「そうかの。仕事ならしゃあないのじゃ」


 そう言うと、レイラはふわふわと浮き出し、壁を蹴って空を飛んで行った。


 相変わらず目立つ移動の仕方じゃの〜。ラ○ちゃんみたいじゃ。それかZ戦○……ププ。脳筋のレイラはどっちかと言うとZ戦○の方が似合っとるの。



 ……。



 ん? あそこを歩いておるのはみーちゃんじゃないかの?


「みーちゃーん!」



「あら。カノガミじゃない。お兄ちゃんは?」


「テストじゃから家で勉強するのじゃと」


「舞と同じね」


「のぅ。これから紺田のじいちゃん家行かんかの?」


「ごめんなさい。舞の母親に忘れ物を届けに行く所なの」


「なんじゃあ。しゃあないのう……」



 ……。



 お、今度は猫田じゃ。



「猫田ー! 暇なら遊ばんかの? オヌシにもバーチ○ロンを……」


「す、すまないでござる! 今ちょっと訳ありで……」



 白猫が急に飛び出して来て、猫田に体を擦り付けた。



「ん? なんじゃこの白猫?」


「うわあああ!? ココ!? 拙者に付き纏わないで欲しいでござる〜!?」



「……行ってしまったのじゃ」



 なんじゃなんじゃあつまらんの〜。みーんな用事ばっかりなのじゃ。あの夏休みの日々が懐かしいの。



「しゃあない。1人で駄菓子屋に行くかの」



 ……。



 んん? 空き地からなんか気配を感じるのじゃ。



「……誰もおらんの」


 なーんかこの辺にある気がするんじゃが……。


 公園の中を手探りで探して行く。



 ……。



 あった。何か硬いのが。



「お! やっぱり! 目に見えんが硬いのがあるのじゃ!」


 これって、ようにできんのかの?


 あ、何かスイッチみたいのが……。



 うおおお!? 突然現れたのじゃ!?



「ん? これってロボ……、ちょ、ちょっと乗ってみるかの!」


 をよじ登る。背中の部分のスイッチを押すと、小さな扉が開いた。


 中は意外に広いの。後ろにも席があるのじゃ。2人乗りかの? 前の席は……。


「うおおお!? バーチ○ロンみたいじゃの〜!!」


 このツインスティックみたいのと、下のペダルで動かすのかの? なんか頭に付けるヘルメット見たいのもあるの。


「キュィィィイィィンンっ!! ピシュシュシュンッ!! カッコいいの〜♡」


 ……。


「これって動くんじゃろうか……?」


 ヘルメットみたいの付けて……。


 スイッチみたいの入れて……。


 なんじゃこれ? 画面に映ってる「Mう87」ってなんじゃ? その横に他とは違うボタンもあるし……。


 ……。


「このボタン。押したらマズイかの〜」



 ……。



 ちょっとだけなら構わんじゃろ。



「ポチッとな」


「時空転移システムを起動します。目標座標。Mう87に固定。到着後座標15……」


 お。なんか機械の声みたいのが聞こえるのじゃ。


「うおっ!? ゴウンゴウン鳴り出したのじゃ!? 怖っ! と、止めないと……」



 だ、ダメじゃ!? 適当にボタン押してみたが、変な数字が変わるだけじゃぞ!?」



「そ、外へ……」



 !?



「扉が開かん!?」



 うわっ!? めちゃくちゃ揺れが!?



「ジュ、ジュン〜」

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