第128.5話

「なんで師匠が学校に来てるんですか?」


「弟子がしっかり勉学に励んでいるのか見に来たのデス♡」


「もう夕方なんですけど……というか、なんで情報部の部室に?」


「それがのぅ……校庭で先生達に止められたんじゃが、レイラのヤツ先生達をみんな土下座させおっての。重力魔法で」


「そうそう。誰もレイラさん止められ無いからさ、情報部の部室でなんとか待っててもらうよう説得したんだ」


「はぁ〜ジュンが体育じゃなかったらどうなっておったことか……」


「だってみんな私を捕縛しようとするのデスよ!? まるで村にモンスターが入り込んだ時のようデシタ。失礼デス!」


「レイラが別の意味でモンスターじゃろ」


「何を!? また土下座させてやるデス!」


「うおおぉっ!? ジュン助けてぇ!?」


「師匠」


「はい♡」


「流石に学校に乗り込むのはやりすぎですよ。師匠の世界でも学び場はあったんですよね?」


「ありマシタ」


「それじゃあ分かりますよね? 子供達が危険に晒されそうになった時、教育者はどうしますか?」


「体を張って子供達を守りマス」


「この学校の先生達も同じですよ」


「ハッ!? 私はなんということを……」



「蝶野がレイラに説教しておる……」

「師弟関係が逆転してんじゃねぇか」


「だから、こういうことはやめて下さいね? 他の人を傷つけてしまいますから」


「はい♡ もうやらないデス♡」


「す、すごい。レイラさんが……手懐けられてる……」


「バカじゃのぅ〜」


「うるせぇデス♡」


「お"ぉっぉお"っ……か、身体がお、重いのじゃあぁぁあ……」


「また土下座させられてるよ……」

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