第114.5話

「ありがとう。外輪君。カノガミさん」


「気にするでない。ウチもみーちゃんがいて楽しかったのじゃ。寝る前の読み聞かせもできたし」


「よ、読み聞かせ!? そんなことして貰ったのみーちゃん!?」


「ま、まぁ……間違ってはいないわね」


「いいなぁ〜私もみーちゃんに読み聞かせしたいなぁ〜」


「は、はは……比良坂さんそこまで本読んであげたいんだ」


「そうなんだよぉ〜。みーちゃんって子供扱いされるの嫌がるから」

「じゃあ……今度、舞が小さい時に読んで貰った本を読んでよ」


「え、今……なんて言ったの!?」


「だ、だから……舞が小さい時に読んで貰ってた本を見てみたいのよ」


「みーちゃん……」


「舞のヤツ……感極まって泣いておるのじゃ……」


「そ、それじゃあ、お母さんと交互に読んであげるね!? 絵本もいいよね!? 昔の本どこにしまったかなぁ! は、早く帰らないと! 行こうみーちゃん!!」


「あ、ちょっと、舞!? またねお兄ちゃん! カノガミ!」



「気を付けてなー」

「またの〜」



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