平生編。じゃのぉ〜。

第43.5話

「あー暇じゃのぅー」


 声に出してみたけど暇なのは変わらんの。


 ジュンはまだ寝とるしのぉー。ゲームも1人でやっても楽しさ半減じゃ。


 やっぱりゲームは後ろにジュンを置いてやらんといかんの。ジュンのヤツす〜ぐ怒ってくるが。


「ジュ〜ン。起きるのじゃ〜」


「うぅん……」


 やっぱりまだ起きんな。ほっぺたをツンツンしても起きんのじゃ。


 そうじゃ!


 ウチがくっついてたらジュンのヤツ、起きた時驚くじゃろうなぁ〜。


 ……。


 うひー。布団の中は居心地最高じゃのう♪


「ん……カノガミ?」


 お! 来たぞ来たぞ〜ジュンのヤツ、ウチを見て慌てふためくじゃろ!


「帰ってきてくれよ……」


 ななななななな、ななな!? ジュンのヤツ寝ぼけて抱きついてきおったぞ!?


「俺は……」


 泣いておるのか?


 ジュ、ジュンのヤツどんな夢を見ておるんじゃ?


 ……。


「カノガミ……」


 いいいいいかん! こんなにだ、抱きしめられたら、ダメじゃあ〜頭おかしくなるぅ〜。


◇◇◇


 もう朝か……。


 ん?


 な〜んかやわっこい感触が……。


 !?


 ななな、なななななななんでカノガミのヤツくっついて寝てんだよよよ!?



 ん?


 なんか寝言言ってる。



「ジュン。だ、ダメじゃあ……こんなに急だと……まだ心の準備が……」


「……」


 どんな夢見てんだコイツ……。

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