自殺の書

@hazamahiroka

序章

おぉ、!これは何と素晴らしいことか、ショパンがロシア人に向けた怒りより、太宰治が自分に向けた憐憫よりも重く絶望的で甘い、!素晴らしい、実に素晴らしい、私はこの時代になど生まれるべきでは無かった、文学になど触れるべきでは無かった。この自殺欲をどうしてくれよう、どうしてしまおう!

とある男は狂乱的にそう叫びながらその喉に、アイスピックを突き立てていた。

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