推しの13

 うおおおおん!

 そうだよ、そうだよ、そうだよ、しろハー!

 嗤われたって関係ないよ。他人がどう思うかなんて問題じゃない。問題なのは『自分が何をするか』だよね。人が真剣に挑戦しようとしているのを嗤う連中こそ、負けるのが怖くて挑戦することすらできない負け犬だよね。

 大丈夫だよ、しろハー。しろハーが輝けるのが若いときだけなんて、そんなこと絶対にない。しろハーなら三〇になっても、四〇になっても、ううん、一〇〇歳のおばあちゃんになったって輝けるよ。だって、しろハーって本当に素敵だもん。

 皆からバカにされている、泣いてばかりの女の子がアイドルを目指すなんてとんでもない勇気が必要だよね。でも、しろハーはそれだけの勇気を振り絞って挑戦した。それだけでも立派だよ。学校の教科書に載っちゃうぐらいすごいことだよ。

 その上、しろハーはちゃんとその夢を叶えた。もちろん、赤葉あかば青葉あおは黒葉くろは黄葉おうは、すごい仲間に出会えるって言う幸運もあったけど……その幸運だって、しろハーが自分から挑戦したからこそ、得られたものだもんね。もし、しろハーが挑戦せず、泣いているばかりだったらそんな幸運は決して得られなかった。

 そうだよ。大切なのは挑戦することだよ。挑戦もせず、挑戦する人たちを嗤っていたって一生、輝くときなんてきやしない。

 そのことを証明したしろハーは本当にすごいよ。その心がある限り、いくつになったって輝けるよ。

 あたしもがんばるよ、しろハー。嗤われたって、バカにされたって、どんどん挑戦して必ずやり遂げる。そして、昇進して、いっぱい稼いで、いっぱい課金して、世界中にしろハーとふぁいからりーふの名を広めてみせる。世界中にしろハーの歌声を響かせてみせる。

 だから絶対、一緒にグラミー賞、取ろうね。

 愛してるよ、白ハ~~~~~ト!」

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