第24話

「おや、山本さん?おはよう。朝ごはんは抜いてダイエット?それとも住職と修行?…あれ、雪見くん?」


調理場に行くと質問責めされた。けど、ゆきみさんはぼんやり。


「やっと山本さんと会えた感じかな」


「え?山本?ってなんです?」


「いや、彼女来てから雪見くんほとんどいなかったから」


ゆきみさんはぼけーっと私を見た。


「あー。俺が連れてきました。結婚する予定です」


「え?」


「ご飯もらいます。いつもありがとうございます」


「え、ちょっと雪見くん」


お盆に乗ってたご飯は私の。それにゆきみさんのおにぎりを持って私の部屋に行く。


「もう昼とか。早いんだけど」


おにぎりを食べてる。ご飯2人で食べるのなんてはじめて。


「そう?」


うん、だっていつもいなかった。


「これ食ったら修行行かないと。みるくは、住職になんか練習メニュー聞いたらいいよ。たぶん部屋にいるし」


「うん」


食べ終わると、すぐに行ってしまった。私は住職の部屋に行くと…


「昨夜はお楽しみかい?」


え、な…!?


「私の愛人から聞いたよ?とっておきのものを買ったとか?」


そ、そんなの勘違い!ただ新しい下着を…


「なんでも聞こえてしまうよ」


いやー!だめー!聞いちゃだめー!


「一度落ち着こう」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る