第20話

朝ごはんは、みんなで食べる。ゆきみさんはいない。まだ寝てるし。


その後はお寺の掃除。巫女服は注文してるそうだ。だから、ジャージに着替えた。暑いけど…


「みるくさん」


住職…


「暑い格好ですが?」


あまり服を持ってないんです。


「それはいけないな。午後から買い物に行ってごらん。私の知り合いが案内するからね」


え、でもお金…ほとんどありません。


「任せなさい」


昼前にゆきみさんは起きたみたいだけど、会うことなく、住職の知り合いの美しいお姉さんに公園で車に乗せてもらうことに。


「あんた、雪見の女なんだって?」


なにこの人怖い。アクセサリーばんばんつけてるし、住職の知り合いとか嘘だ。


「あいつ女に興味なかったのにうけるわー。で?あいつとやったわけ?」


えー。苦手、この人。


「いや教えろや。雪見ってさぁ、ほんとわけわかんないやつだけど。あんたには興味あるのか知りたいわけよ」


「…わかりません」


「あるに決まってんじゃん?無頓着にも程あるし?いい?あいつ最初入った時、平然としてたわけよ!女だらけで隼人は目を逸らしたのにさ。いやお前男なら反応しろ!って」


「私は別に…綺麗じゃないので、ただ寺に呼ばれただけかも」


「なわけねーから。やったんだろ?教えろ」


ひー怖い!

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