第14話

「学校辞める…ゆきみさんといたい」


「そう?」


自分は着替え終わって、みるくが着替えるのを見ていた。


「私、親に話します」


「うん。あー、上着ないなぁ」


隼人に借りるかな〜

部屋を出ると、ちょうど隼人がいた。


「よー、雪見。また女連れか?」


「なんか上着かして」


「お前が貸せよな。ったく」


どこかしらのロッカーから、また違う上着を貸してくれた。これ誰の?まーいいけど、そのままみるくに着せると帰って行った。


「かわいいよなー。あの子彼氏いる?」


「いや?」


そういや結婚してって言われたな。住職がいいよって言ってくれるかも。


「隼人、あれまた見せて」


「あーれ?雪見興味持ったのかよ」


「なんか普通のやつない?極端じゃないやつ」


「はー?兄貴に聞かないとわかんねー」


隼人はあんまり詳しくない。


「よぉ、雪見。元気か」


ナイスタイミングで兄貴が来たよ。


「あの…兄貴!こいつAV見たいそうです」


「…お前が?」


「普通のないですか?なんかリアルなやつ」


「…そうだなぁ。隼人は掃除しとけ」


「はい」


兄貴は携帯をいじりはじめた。


「雪見、これは?」


見せてもらう。


「寝てすんのが楽ですか?疲れないですか?」


「え?まぁ、そうかも」


「どれが喜びますか?」


「なんだ、お前誰かとやりたいのか?」


「やったんですけど、結構体力使ったんで。楽なやつないかなって」


「…へぇ?詳しく俺に話せよ」


兄貴は笑ってる。珍しい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る