第24話:エネーギは神出鬼没。まるでゴキブリだね


「えー皆さん、明日は身体測定があるので運動着を忘れないようにしてくださいね。」

「はーい」

ある日の放課後の帰りの会、クラスメイト達が先生の言葉に返事をした。一方、ケイトは

「ねぇ、身体測定って何?」

机から身を乗り出して僕に話しかけた。

検診が何かと聞かれても僕が知るわけない。こういうのはジェンに聞いて欲しい。

「多分、身長とかを調べるんじゃない?詳しくは知らないよ。」

「知っててよ。」

「はぁ?なんかケイト最近変だよ?これまでは従順で可愛い妹だったのに今は生意気で可愛い妹になってる。」

「シスコン( ꒪꒫꒪)」

「どこがだ。」

「あの、今はまだ休み時間じゃないので...私語はしないでください。」

ロードストーン先生にそう怒られたが、ケイトは相変わらず留まることを知らない。

「でもさ、それ調べて何になるの?って思うんだけど───」

彼女の言葉を遮るように、僕は口を開いた。

「そうだね、ちょっと黙ろうね。」

「......」

ケイトはこちらを数瞬睨んだ後にぷいっとそっぽを向いた。

(なんだよ...)

僕達が静まったのを確認した先生は話の続きを始めた。

「身体測定というのは身長、体重、魔力量を調べます。つい先日編入してきた皆さんは知らないかもしれませんね。」

「魔力量...」

魔力がない人もいるのにどうして調べるのだろうか。

僕はテレーゼの方をチラッと見た。

「生まれつき魔力が無くても生活していくうちに習得する可能性があるので、大部分はそれを判断するために行います。魔力量が多いのと扱えるのは別の話になるので、例えば数値50の魔力を持つ者と数値100の魔力を持つ者、傍から見れば数値100の魔力を持つ者の方が能力的に優れていますが、所詮魔力量は魔法をどれだけ放てるかなので、実力としてはあまり変わりが無いです。」

魔力が無限にある人を一人知っているのだけど。彼が戦っているのを見たことが無いので分からないけど、一国の王になるくらいだから強いのだろう。

「一方で、皆さんも知っている英雄、グレイン・グレイドール様は魔力を持たないのに魔王を討ち滅ぼしました。魔力が無くても自分の努力次第で英雄のように強くなれるので、魔力量は気にしなくてもいいですよ。」

彼女はそう言うと、教室から出て行った。その瞬間、チャイムが鳴り響いたので僕達は全員席を立ち、帰り始めた。

「ケイト──」

帰宅の準備ができたか確認しようと彼女に声をかけた。

が、彼女は椅子から立つと振り返ることなくさっさと教室を出て行ってしまった。

「あーあ、怒らへた〜」

「テレーゼ?喋っていいの?」

「誰もいないじゃん。」

すでに教室には僕とテレーゼ、ジェンしか残っていなかった。しかし、誰が見ているか分からないのだから気は抜かないようにすべきだと思う。

「良いんじゃないか?声出せることがバレてもどうにもならんだろ。」

「おいこの犬頭、ちょっと考えれば分かるでしょ。」

「クラスのやつがどうなろうと俺たちがいるんだから問題ないだろ。あと犬頭はやめろ。」

彼はもしかしたら犬ではなく狼の獣人なのかもしれない。基本群れで行動する狼は仲間意識が強いので、その可能性は大いにある。

「で、なんでケイトは怒ってんだよ。お前らが仲直りしないと転移魔法が使えなくて不便なんだ。」

「空気も悪くなるしね。」

「なんでって言われても...」

僕は先程のケイトとの会話を思い出した。

(..........)

「え、別に先生の話を遮ってたから黙らせただけなんだけど...」

思い当たる節がそれしかない。それだけでここまで怒るか?歳相応と言えばそうだけど...。言い方が悪かったか?

「あれは言い方が悪かったわよ。」

「確かにケイトが悪いけどな...。」

「何の話をしているのかね?」

と、急に金髪ドリルツインテールの少女が会話に割り込んできた。と、僕は咄嗟にテレーゼの方を見た。

「あぁ、言いふらしたりはしないよ。大体のことは理解出来ているからね。エンド君には迷惑をかけられないしね。」

レーベリオット・フォン・ベルゼラント。人目で貴族と分かる身なりの少女。彼女のその金色の髪はもちろん、周囲の空気までもが煌めいて見える。少し前とは大違いだ。

「え?どうしてあたしの事知ってるの?」

「私は色んなことを知っているのだ...ヨ!?」

レーベリオットが話している横で、ジェンが彼女のドレスに着いているダイヤモンドを取った。

「すげぇなこれ、超綺麗だ。」

「こらジェン!人のもの取っちゃだめだろ!返してきなさい。」

「俺はお前のペットじゃないんだよ。」

「ペットだっただろ。」


「何してくれてんですの!?はぁ!?!?」


突然、彼女の態度が豹変した。僕は"彼女"とは初対面でないし、どうしてこうなったか分かるのでいいが、初見だと変人にしか思えないだろう。

彼女は思い切り振りかぶり、ジェンの腹部へ蹴りを命中させた。

「ぐふっ...」

「ちょ...!」

彼女は思いのほか力が強いようで、ジェンの体は後方に吹き飛び椅子や机の山に埋もれてしまった。

「ちょ、ちょっと何してんの!?」

「リーベリオットさん、落ち着いて。」

僕は力の限り精一杯彼女をなだめたが、彼女はまるで聞かずに倒れたままのジェンに向かって行った。

彼女はジェンの手からダイヤモンドを奪い返すと、元々居た位置に戻ってきた。

「あ、またやってしまったか...。」

ドレスの汚れを落としながら、リーベリオットは"自分"が作り出した光景を眺めた。

「...え、なんだよこいつ...。」

「あ、ごめん。私の体質を知らないんだよね。」

彼女はそう言って、自らの体質───というか魔道具による性格の変化の経緯を二人に話した。

「まぁ、あんな猛獣を易々と野に解き放っちゃいけないし──」

「猛獣とか言っちゃだえでしょ!?」

テレーゼに背中を思い切り叩かれた。

「いや、良いんだ。私も彼女には苦労してるしね。」

「どっちのセリフなんだろうね、それ。」

つい、そんな言葉が口から出た。その瞬間、周囲の温度が急激に冷えた感じがした。強烈な殺気が僕の左から感じられる。そこにはもちろんリーベリオットが立っている。

「豹変っぷりが半端じゃねぇなぁ。」

自分が埋もれていた机や椅子を元に戻しながらジェンが言った。全員が彼の方を向いた。

「多重人格って言うのか?それ。記憶も共有されてないみたいだし、人格ごとに記憶が...。」

「え、お前どうした急に?いつもなら「わっかんねぇよ〜!なんだよそれ〜!!」って言ってるのに。」

「そのセリフ頻発させてないんだけどな?あたかも俺の代名詞みたいに言うなよな?」

「そこ、漫才始めんな。」

テレーゼが僕達二人の会話を制止した。

「.........」

特に話したいこともないのでしばらく静寂が訪れた。


■■


ラーラード国の貴族のしきたりでは、婚姻時に男性側が女性側に宝石を贈る。これをジュエリーべと呼ぶ。意味は固く結ばれた愛。宝石の美しさはすなわち女性の美しさ。硬さはすなわちこれから結びたい絆の固さ。などなどの意味が込められているため、大抵の場合、男性はダイヤモンドやコランダムを贈る。宝石の大きさはそのまま男性の財力を表しており、女性は男性の魅力を推し量ることが出来る。でもまぁしかし、貴族ならば宝石くらい持ってて当然なので、このしきたりは最近では自分の納める領地に住まう腕の経つ宝石技師により、ネックレスやティアラ、指輪などに加工したものを渡すようになった。

なので、普通なら今の年齢の令嬢が知っているわけが無い。そう、特別頭が良く、知識を己に取り込もうという意欲を持つ者くらいしか知るはずがない。



─────四年前。

これはリーベリオットが入学した直後の事だった。

「あの.....ちょっと良いですか?」

「はい?」

貴族である彼女には常に送迎が必要だった。これまでの人生で既に2回ほど誘拐され、その度にベルゼラント家は身代金を払う羽目になっていたからだ。

学校の教師が送迎に来た執事を引き留めた。

「なんでしょう?」

「あの.....その子...」

教師はなんだか言いづらそうにしていた。執事はにっこりと笑いかけ、

「大丈夫ですよ。私は主様ではありませんので緊張せずとも。リーベリオットお嬢様がどうかなさいましたか?」

教師はゴクリと唾を飲み込み、決意を固めて口を開いた。


「その子、致命的に頭が悪いです。」


「.....はい?」


「その子、致命的に頭が悪いです。」


「.....は、え、はい?」

執事は全く状況を飲み込めていなかった。




「爺!わたくし勉強はあまり得意じゃないのですわ!」

執事は在りし日のリーベリオットを思い出していた。

「そうですか。では、一旦勉強はやめにしてアフタヌーンティーでも...」

「爺と遊びたいのですわ!」

「お、お嬢様...!」

早くに妻を亡くし、子をなせないままこの年齢までベルゼラント家に使えてきた彼から見たら、彼女は孫娘も同然。可愛くないわけが無い。

上目遣いでおねだりしている彼女の頭をポンと撫で、執事は微笑んだ。

「では、何をして遊びましょうか?チェスですか?爺は強いですよ?」

「魔道具の勉強をしたいですわ!」

「遊び.....とは?まぁ、いいでしょう。付き合います。」

机に座り、魔道具に関する書物を読んでいる彼女の傍らで、執事は彼女を微笑ましく見つめていた。


一言で言うと、彼女は天才だった。

代々ベルゼラント家は魔道具製作を生業とする貴族であり、その技術は完全に独占されている。独占というと人聞きが悪いが、単にベルゼラント家の者以外には魔道具を作る赦しが得られないのだ。神による赦しが。ある戦争で魔道具が悪用されたために神から取り上げられ、何かしらの理由でベルゼラント家の者のみに製作が許可されたのだ。その代償と言ってはなんだが、かの家の者は長生き出来ない。特に、才能溢れる者は27歳になるまでに死んでしまうのだ。逆に才能がなければ長い時を生きる。現当主がそうだ。

そのベルゼラント家で一時、とある大問題を起こした少女がいたが、それに関しては既に歴史から抹消され、知っている者は限りなく少なくなった。再び神から魔道具を取り上げられては困るからだ。

話を戻すと、リーベリオットはその家の中でも特別で、生後数ヶ月で家にある魔道具の関連書を読み始め、その内容を理解する程だった。

彼女の才能は鋭く尖り、他者の追随を許さなかったが、生まれてからこれまで魔道具のことしか勉強していなかったので、端的に言うと馬鹿になっていた。元々、魔道具関係以外では運動も勉強も出来ないポンコツなのだが、甘く温い環境で育ったおかげで、それがさらにエスカレートし、そして有り得ない程の致命的な頭の悪さを獲得したのだ────もちろん、周りはそんな彼女をずっと甘やかしているので、彼女の頭の悪さには誰も気づいていなかった。




と、執事はこれまでの致命的な失敗を振り返った。

(私のせいだ.....どうしたらいいんだ...甘やかしすぎた...。)

彼は馬車を運転しながら、これから主人から受けるであろう仕置きに気が滅入っていた。

(どうしたら.....本当にどうしたら.....あぁ主様、減給はやめて頂きたい。お嬢様へ買うお菓子の量が減ってしまいます.....あ、これが駄目なんでした。)

「お困りかい?」

「!?」

突然、誰もいなかった運転席の隣から聞こえてきた若い声。私はその声に聞き覚えがあった。

「エネーギ様...!?」

「やぁ、ジェイによろしく言っといてくれ。」

彼が言うジェイはベルゼラント家現当主の事だ。本名とは見当違いのあだ名。なぜ彼がそんなふうに呼んでいるのかは分からない。

「な、なぜここへ?」

「え?えぇ...えぇ.....特に考えとかは無いんだけど。知り合いの従者が困ってるのを見かけたから来たってだけ?」

「見かけて...面白そうだったから、でしょうか?」

「.......君はボクの事をちゃんと分かってるようだね。」

エネーギはニヤニヤと笑った。

「じゃあ話は早い。ボクは情報をあげよう。対価はその後の展開を観察させること。」

「お嬢様を盗み見するということですか?それはいくら王様でも...?」

「別に邪な感情を持って観察する訳じゃない。さっき君が言った通り、これから面白くなりそうだから観察させて欲しいんだ。」

エネーギは、何か布でくるまれた物をその場に置くと、馬車の上部に飛び乗った。

「それを彼女に身につけさせておけば、頭が悪いっていう問題は解決するよ。「弱点を克服する魔石」だよ。万が一紛失したらボクに言ってね。」

一旦馬の手綱を片手で掴み、もう片方の手で魔石にかけられた布を取った。「!?」そこには、魔石とは似ても似つかない、ダイヤモンドが置かれていた。

「エネーギ様!?」

そう呼びかけたが、彼は既に居なくなっていた。

「.........」

魔石を持ってみた。その見た目からは考えられない程軽い。お嬢様に身に付けさせても負担は無さそうだ。




その数日後、リーベリオットは驚異の成績を叩き出した。

「全科目満点...ですか。これまでずっと平均点を超えられなかった生徒が...。」

「変だと思わんか?カンニングの線を疑って再テストしてもこれだったんだ。何らかの魔法を使ったのか、もしくは彼女の家の...。」

校長と副校長が校長室で密談していた。話題は「急激に頭が良くなった生徒について」。

「ま、魔道具については何も分からんからねぇ。」

校長の彼女は椅子に腰掛け、窓の外を見た。帰宅していく生徒の中に、ドレス姿の少女が見えた。

「ていうか気になってたんだが、なんであいつはドレス姿なんだ?」

「え!?私に聞きます!?」


「彼女も一応貴族だからね。見た目位はしっかりしておきたいんだよ。」

「!?エネーギ!?」


いつの間にか二人の横に割って入っていた。ふと見ると、校長室の扉が開いている。

「秘密のお話をする時はちゃんと鍵をかけておいた方がいいよ?カーション君。」

「ちゃんとしてる奴はノックするからその心配はないんだよ。」

「え、エネーギ王...?」

校長は彼とタメを張るのに対し、副校長のクロノスは思わぬ登場に動揺を隠せていなかった。

そんな彼をよそに、二人はお互いに軋轢を産みながら会話を交わし始めた。

「何年ぶり...だったかな?」

「年は経ってねぇ。毎年毎年始業式でこっち来るだろ。遂にボケ始めたか。」

「辛辣だなぁ。」

エネーギは校長室奥の窓から外を見た。

「なんでここに来た。一応王様なんだろう?ハッ!お前さんみたいなゴキブリがよく王様になれたもんだな。」

「ちょっと!ゴキブリってなんだよ!」

「どこにでも湧くからな。」

カーションは葉巻を取り出し、火をつけた。

「おばあちゃん、葉巻は体に悪いよ?」

「お前さんに体の心配される程弱っちゃいないよ。」

彼女は葉巻を吸い、ニヤニヤと笑った。

「で、お前さん、どうしてここに来た。私の健康を妨害したいなら拳骨をお見舞いしてやる。」

葉巻それ吸ってる人が言うかなぁ...?」

彼は窓の外を見た。既にドレス姿の少女は居なくなっている。

「彼女の頭脳、ボクが関係してるから出来れば何もしないで欲しいって思ってるんだ。」

カーションは口から葉巻を外すと、手から火を放ち消し炭にした。

「はぁ.....。お前さんの遊びに付き合うのは疲れる。獣人の入学許可を出した時だって散々暴動が起きたんだ。王様が手を付けて頭が良くなった生徒をほっとけなんて、他の者に知られたら個人間の問題じゃなくなる。お前さんが玉座から落ちる事になるかもしれないんだぞ?」

「あ、ボクの心配をしてくれるの?優しいじゃん。でも心配いらないよ。ボクはリーベリオットが受ける授業を免除して貰いに来たんだから。」

「.......はぁ?」

カーションの眉間にグッとシワが寄った。

「現在の彼女は小等部、いや中等部くらいでもやっていけるくらいの知能を獲得してる。入学してまだ少ししか経って無いのにね。別に飛び級させてもいいんだけど本人はそれを望んでないようだし、それはつまりボクの力で飛び級したって事になる。誰かにバレたらちょっと問題になるからね。だから免除。周囲が彼女と同じレベルになるまでね。」

「それはリーベリオットのためにならんぞ?お前さんの勝手で彼女の人生を台無しにする気か?」

「"彼女"ね。それは誰なんだろうね。」

「はぁ?もちろんリーベリオットに決まって──」


「彼女の人格はまるっきり塗り変わってしまったんだ。まぁ魔道具を外せば戻るんだけど...魔道具を付けた人格とそうでない人格に二分されてしまったんだ。だからそもそもボクは彼女の人生を台無しにしてるって言ってもいいけど、敢えて正当化するなら実際実行したのは彼女の執事だからボクに責任は無い。」

カーションは彼を睨みつけた。

「そう怖い顔しないでよ。君の勉学に対する情熱は知ってる。全人類を学校に通わせたいという野望を持っているのもね。だから本当は心苦しいんだけど───」

彼が言葉を言い終わるより先にカーションは手を掲げ、宙から紙を取り出し、それをエネーギに渡した。

「許可証だ。これが欲しかったんだろ?さ、早く消えな。」

「ありがとね〜。」

そう言うだけ言って、彼は居なくなってしまった。

「クソが...貰うだけ貰って何も返そうとしねぇ。クソガキが...。」

「あ、あのー校長?王様とはどういう関係で?」

と、先程まで二人のやり取りに挟まる余地のなかったクロノスがやっと口を開いた。

「あー.....あいつの...師匠っていうか?まぁそんなとこだ。」

カーションは葉巻を取り出し、口に咥え火を付けた。

「甘やかして育てたらガキの制御は効かなくなる。あの執事も私も、その事を弁えて無かったのさ。」

誰もいなくなった窓の外を眺めながら、彼女は呟いた。


■■


「エンド君も授業免除で良いと思うんだ。」

場面は現在に戻り、エンドとテレーゼ、リーベリオット、ジェンの四人で一緒に昇降口を目指している最中、リーベリオットはエンドに向かって言った。

「うーん、僕も出来るならその方がいいかな...テレーゼが本来の学年に行けるレベルになるまで、延々と理解出来てる授業をやるのは非効率的だなって思ってたんだよね。」

「じゃあいいんじゃね?俺もついでに免除してもらおっかな──」

「「「それは無理」」」

三人同時に声が出た。

ということで、僕は授業を免除して貰うべく、校長室へと向かった。

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