第7話 パリの夜会 ガス灯が灯るパリ 営業中のナジム?
「ウイ、マダムこれは良い品物です」ナジムことナッシュ
「間もなくヴェネチアのガラス製品も到着予定ですので 是非ともお楽しみに
ムラノ島で代々守り作られた見事なガラス工芸品」
「紳士の方々は 南米からの葉巻の方も間もなくです」
夜会のパーテイ、にこやかな笑顔 ドレス姿で営業真っ最中のナジムことナッシュ
笑顔なスマイルは0円。
「ねえ、アフリカからの宝石の原石はまだかしら?
宝石商で作らせる予定なの」貴婦人の一人
「予定を確認してみます 5日後の船での輸入予定なのですが
最近、また海賊の騒ぎがありましたから送れる可能性も」
「日本の友禅まだかしら‥それに柿右衛門のお皿
友禅の生地でドレスを仕立てるのも面白いかもしれないから」
「それも間もなく入荷です マダム」にこやかナッシュ
「本日のドレスは素敵ね それに髪飾り、その髪飾りのお店は?」
「これは異国の日本の鼈甲の髪飾りです
真珠の髪飾りなども 品物もありますがご覧になりますか」
営業をまだまだ頑張るナジムことナッシュ
「ふむふむ‥ナジムは仕事熱心だな
もっと頑張って売り上げを伸ばしてもらいたいが」
にやりと悪人のような笑みのジェローム
にんまり営業?もせずにのんびりモードの主人であるジェロームは
差し出されたカナッペとカクテルを口にしているのだった。
窓辺のガス灯が灯るパリの夜景を見ながら
「仕事でまた旅だ 麗しいパリ また戻るから」笑みがこぼれた。
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