第2話 朝

「またか。」

俺は朝のニュースを見ながら呟いた。

また一つ、町が消え、町にいた人が消えたと報じられている。

なぜだかわかっていないらしいが、突如として町がえぐられたかのように土がむき出しになっているらしい。近くで起こったことがないからよくわからないが、えぐられた町の近くに外来種や見たことのない生物が出てきているらしい。外来種などの生物が出てくることがないが、ニュースキャスターなどが報道している。世界で取り組んで解決や原因を調べているらしいが、ここ数ヵ月何の成果も出てきてない。頻繁に起きてるのだが、何故えぐれるのか。どこにいったのか。何が起きているのか。何もかもがわっていない。宇宙人や神々の怒りだなどと、迷言ばかりを言う人もいる。個人的に隕石の威力が高するて、町を壊すほどの被害がでている説が有力だが、隕石が見つからなかったり、町にいた人や物が消えている理由がつかない。

まぁその被害にあう事を考えても仕方ないので考えないようにしている。会社に行っても注意されるが、対応などの説明がないため、どうしようもない。

こんなニュースを何度も流れており、既に飽きてる俺は、朝食を食べながらチャンネルを変えまくる。だが、例の事件でもちっきりで、教育番組でさえ放送されていない。仕方なくスマホをとり、ネットニュースを見始めた。やはり事件の事が多く書かれているが、「小学生が老人を助けた」などの心が暖まるような事も書かれている。だが、そんなものを読んだところで暖まるような歳ではないため、そのような記事もスルーする。結局何も見るものがないため、ボーッとしながら朝食を続けた。食べ終わった皿を台所にもっていき、洗った後、コーヒーで体を起こし、身支度を済ませる。ふと時計を見ると、あまりにも時間が過ぎていた。こんなことが頻繁に起こるから朝は嫌いなのだが…。ただ、こんな時間を過ごせるだけましなのだろうか?そんなことを考えていても時間が過ぎていく事に代わりは無いので、慌てて家を出た。

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