第3話 カフェ開業
カフェの担当が決まった。料理担当がレイン。元々料理が得意なのだそうだ。コーヒーとスイーツ担当がメタル。スイーツはともかく、コーヒーにはこだわりがあるとか。農作業と経理担当がロック。元々頭脳派なロック。彼は一流大学を卒業したばかりなのである。清掃担当がアイル。アイルはとにかく綺麗好きなのだ。部屋のインテリアなどにも造詣が深く、カフェの見た目全般の責任者に抜擢された。接客担当はシルクとダイヤ。若い二人は見た目も麗しく、愛想も良いという事で、全会一致でそう決まった。ダイヤは飾る花の担当も担うことになった。花が好きなのである。一番年下のハイドは、農作業と力仕事担当になった。顔にはまだあどけなさが残っているものの、筋骨逞しく、体力も若さも申し分ない若者であった。
というわけで、早速カフェを開業した。少し前からロックが一人で畑仕事を始めていたので、収穫出来る野菜もある。多少街に注文する食材も(調味料など)あったが、基本的には自給自足という事で始めた。
お客さんは主に軍人だった。軍服を着た客ばかりが昼も夜も食事を摂りにやってくる。この辺りに食事が出来る所は少なかったので、大繁盛である。
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