第7話原点
時にゴマ粒以下 何よりも小さくなる 自分を感じる
初めからそんなものだったのかもしれない
己のイメージ 集中力が最高に達した時
私は恐ろしく小さく
これ以上はないといわんばかりの岩石
巨大な木槌に潰される 何度も何度も
一点を見つめているようで 何も見ていない
そんな時は打ち下ろされる木槌を自然とイメージしている
幼き頃は耐え難かった物が 今では平然としていられる
少しの眩暈だけ それだけなのだ
今でも忘れる事ができない夢がある
細胞と細胞に己が潰されんとするものだ
私の細胞に己が潰されんとするような
幼少時代はそれを繰り返し夢見
あまりの恐ろしさに何度も母に迷惑をかけたのを
覚えている
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