第64話
※一応R18にしておきます。
「ねぇ、人差し指、なんでこんなに湿ってるの?」
僕がそう聞くと、「なんでそんな恥ずかしいことを聞いてくるの?」と杏子は言った。
「恥ずかしいこと? 僕は杏子の指が湿ってる理由を聞いてるだけなんだけどな」
僕がとぼけたようにそう言うと、杏子はしまった、という表情になり、両手で顔を覆い隠した。
「右手で恥ずかしいこと、してたの? どんなこと?」
「なんで、そんなこと聞いてくるのよ……」
やっぱり杏子、僕に隠れて1人でしてたんだ。
「ねぇ、僕もそこ、触っていい?」
「そこはまだ脱毛してない……」
「僕が、そんなの気にしない、だから、今夜触りたいって言ったら?」
「……もう、好きにしなよ」
潤んだ瞳で僕を見つめてきた。
「足は脱毛したの?」
念のため、確認しておく。
「したよ」
「じゃあ、パジャマ脱いで。あ、上も下もね」
「脱がせて、くれないの?」
杏子が困惑した表情で見つめてくるから、意地悪を言いたくなってしまった。
「杏子は僕に脱がされるの、好きなんだ」
「ち、ちが……自分で脱ぐの、恥ずかしいのよ……」
「脱がされるのは、恥ずかしくないの?」
「恥ずかしいけど、自分で脱ぐよりはマシ」
「いつか杏子が自分で脱げる日が来るといいな」
「子供がパジャマ自分で着替えられる日が来るといいな、みたいなノリで言わないでよ」
「ごめん。杏子があんまり可愛い反応してくれるものだから、つい」
「もう〜」
そうして杏子は、上は裸、下はショーツのみの姿になった。うわ、足細い。そして、とてつもない色気がある。
「杏子、きれい……」
「そんなじっと見つめないでよ、バカ」
「はいはい」
そして、キスをする。さっきより濃厚なキスを何度か繰り返すと、杏子の息が上がってきた。舌で首筋から肩までを舐め、先ほどと同様に胸を揉んだり、甘噛みしたりする。
「る、るき。そろそろ限界……」
杏子は足を擦り合わせて、涙目で僕を見つめてきた。
「さっきもそう言えば良かったのに」
「だって、恥ずかしくて」
「わかったから」
僕は右手で杏子の左の腿の付け根を軽く撫で上げる。
「あんまり、焦らさないでよ……」
杏子が焦ったそうにそう言うので、指でショーツの中央を少し深めに撫でた。すでにショーツが湿っている。
「ああっ」
杏子が嬌声を上げる。
「ここ、こうされるの気持ちいいの?」
「なんで琉希は、さっきから何度も恥ずかしい質問をしてくるのよ」
「そう、気持ちいいんだ?」
そう言って、また撫でると、杏子はまた声を上げた。ショーツもさっきより濡れてきている。
「もう、ショーツ濡れてるよ? 脱がせていいよね?」
「あっ……勝手にしてよ」
本当は直接触ってほしいくせに。でも、そんな素直じゃないところもかわいい。
「じゃあ、脱がすね」
「いちいち言わなくていいよ……」
杏子は両手で顔を覆った。耳まで真っ赤だ。かわいすぎる。
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