第5話 社長の内心

あれから2週間が経った。

2日で退院はできたが気持ちの整理をするため2週間の休みをもらった。


そして今日久しぶりの事務所。

足取りが重く最後の一歩が出すに立ち止まっていると、

「そこに立ち止まれると邪魔なんだけど」という声が後ろから聞こえた。

そこには由利くんがいた。テレビに映る姿とは別に言い方はキツイが、ダンスの練習があった時に比べると、表情が柔らかくなった気がする。気のせいかな。

声をかけられたことで、足さっきまで重かった足がすーっと軽くなって一歩を踏み出すことができるようになった。

社長室に入り、今までの話を聞くことにした。

社長は亡くなった母の姉であり私が社長の姪であることを知った。

そして母が亡くなる前、今まで連絡をとってなかった時に自分はもう長くないから娘を頼むとことだった。そこでわたしの病気『先天性無痛無汗症』も知ったそうだ。

母には娘が難病にかかっていることを知ったらショックだから20歳まで秘密にしてほしとこと。そして、私がダンスをやっていること知った。

なれない靴を履いた時のに擦れて血が出て痛いはずが、 痛みを感じれずに気づかなかった。

病気だったから…

1年に一回ある健康診断で擦れた部分に菌が入り、すぐにでも切断しないと体中にまわり、命に危険性であることを知ったそう。

血の繋がりのある唯一無二の妹の頼みでお願いされた姪の私。

一刻も早く切断し、リハビリを頑張り命をつなぎ止めて欲しいと思い、大金で私をつったそうだ。

妹を優先、考えると引き受けてくれると思ったらしい。


兄の代わりも嘘でダンスが好きな私をこのタイミングでこちらの世界に引きづりこもうと思ったらしい。身内だから、足ないからと言って特別扱いすると社会に出る時に耐えられないと思い強く、厳しくしてしまったらしい。

たとえ嫌われてしまっても…

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