第4話 一生分の涙

社長室を出ると1人の男性ががドアの前にいた。

涙が目をおおっていて誰だか分からなかってけど…

私は逃げるよう背を向けて去ろうとした時に腕を掴まれた。

「突然さ、聞いた話で受けいれがたい話だけど、社長は綾瀬に少しでも”普通の子”として楽しくして欲しかったんじゃないか。俺は社長じゃないから分からけどよ」

誰かも分からなかってけど初めて人前で泣いた挙句、胸を借りて一生分の涙を流した気がする。


目を覚ますと先程の病室らしいベットに横になっている。

夢だったのか…と思ったが、見覚えのない男の人のハンカチを私は握りしめていた。

そしてうっすらかわいた涙が残っていた。

夢ではなかったんだ…


今は無理かもしれないけど少しずつ社長に話を聞こう!

誰だか分からない男の人にも…

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