第9話 王城の地下にあるもの

 二本の木剣が、乾いた音を立てた。しっかりと組み合わされ、互いに引かない。

 力比べには剛山豪が勝った。押し込み、やや体勢が上になる。そこで引いた。


「くうっ!」


 銀色の髪を波打たせ、細い体がよろめいた。足元がふらつき、数歩足が進む。踏み止まり、振り向いた。

 剛山は、体を拓いたまま回転を続けた。回転を止めることなく、遠心力を木刀に乗せる。


 ミリエンダ将軍は、急いで木刀を地面に突き刺す。そこに、凄まじい勢いで剛山の木刀が叩き込まれ、重い音をあげる。弾かれそうになり、ミリエンダは全身の力を集中させた。


 頭上ががら空きだった。剛山は木剣をすぐに引き上げ、振り下ろした。

 ミリエンダは自分の木剣から手を放し、地面に転がった。飛び退ったところに、剛山は距離を詰めていた。


「くそうっ!」


 ミリエンダ将軍が真剣白羽取りの構えをした。木剣が眉間に迫り、拍手の音が響く。途中で軌道を変えた木刀は、ミリエンダの細い脇腹を薙いでいた。


 ※


 女将軍を医務室送りにしたあげく、剛山は30人からの近衛士官に取り囲まれることになった。全員、木剣を下げている。


「来い!」


 四方を囲まれている者の台詞ではないだろう。しかし、剛山にそういった思慮は働かなかった。

 まずは5人が、同時に動いた。真っ先に動いた士官の柄を握る指先を、剛山は自らの切っ先で弾く。


 兵士が木剣を取り落とした。そのまま剛山は木剣を反転させ、背後に迫った木剣を叩き落した。

 素手となった仕官の腕を取り、投げ飛ばす。二人が避けきれずに巻き込まれ、残った一人の首筋を打ちつける。


 残りの25名が一斉にかかってきた。全員がのされるまで、一分はかからなかった。


「やれやれ。そこまで痛めつけることもなかろうに」


 ホウキに跨った老魔法使いジブラルドールが、ふわりふわりと降りてくる。


「まだいたか!」

「ぬおぉぉぉ!」


 剛山の木剣を頭上で受け止め、受け止めたホウキがぽきりと折れた。さらに、頭頂部を強打される。


「うぐっ……」

「よし、訓練終了。おや……年寄りが混ざっている。元気だな」


 剛山は怪力の持ち主である。長いローブをまとった老人を片腕でつかみ上げた。


「お前がやったんじゃろうが」


 剥げた額から、血がどくどく流れている。


「記憶に無いが」

「はっきりわしを見て、木剣振り下ろしたろうが」

「剣術の訓練中に、相手の顔など一々見ているものか。だいたい、なんで訓練中に割り込んだりしたんだ」


「詫びの言葉はないのかい」

「俺に落ち度はないし、勝手に怪我をした奴に頭を下げる理由はない。早く怪我を治したらどうだ」


 剛山は、苦情を言ったジブラルドールを捨てた。


「おい。いつまで寝ているんだ。風邪引くぞ」


 半ば気絶している兵士たちに声をかけ、剛山自身はさっさと訓練場を後にした。


「まったく……ミリエンダが二人になった気分じゃ。おおっ、忘れておった。あやつに用があるから来たというのに」


 ジブラルドールは、ぽむと手を打った。


「おおーぃ……うん?」


 眩暈がしたらしい。殴られた影響だろう。ホウキに跨り、飛び上がったところで、ふらふらと揺らめき、宮廷随一の魔法使いは兵士たちの上にどさりと落ちた。


 ※


「具合はどうだ?」

「入って来たら、駄目ですよう」


 医務室の入り口で、剛山はミリエンダを見舞っていた。奥で手当てをしていたラミリーが、飛び跳ねながらやってくる。


「入らないよ」


 戸口に立ち止まったまま、剛山は背を向けた。そのまま、近くの椅子を引き寄せ、腰掛ける。


「骨まで影響していなければいいんだが。手加減をするだけの余裕はなかったからな」

「当たり前だ。手加減などしてみろ。すぐに、私の部隊から追い出してやる」


 剛山の配慮を理解しているのかどうか、医務室の奥からミリエンダがずかずかと歩み寄ってきた。化け猫を母に持つラミリーが、あわてて女将軍の体を隠す。


「俺は怪我の具合を聞きに来たんだ。どうなんだ」

「つまらん男だな。女性の見舞いに来るのに、花の一本も摘んで来られんのか」


 ミリエンダは、剛山のすぐ背後に立った。わずかに体が触れた。


「断る」

「なに!」

「俺が手土産にもって来るとすれば、敵の首だ。花が欲しければ、別の人間に頼むんだな」

「……ちっ」


 ミリエンダの派手な舌打ちが上がる。わざと大きな音を出したようだ。剛山は、背中にぬくもりを感じた。端でラミリーが慌てているのがわかる。


「怪我の具合はどうなんだ?」

「さっきから、何度も聞くな。そんなに気になるか?」

「俺が何度も聞くのは、あんたが答えないからだろうが」


「そんなに気になるか?」

「ああ。気になるな。俺が負わせた怪我だ」

「今、医者がいなくてな。この半人前が応急手当をしただけなのだ。もし詳しいのなら、お前が傷を見てくれないか」

「痛むのか?」

「うむ」


 剛山が振り向いた。ミリエンダの白い肌が……白い布で隠された。


「駄目!」


 ラミリーだ。


「なにが、『駄目』なんだ?」

「と、とにかく、駄目なの! ここは私がやるから、お兄さんはあっちにいって!」

「変な奴だな」


 剛山は立ち上がった。背を向け、一歩踏み出した。一歩で止まり、きびすを返した。


「ああ。言い忘れていた。他の部下達は……」


 ラミリーとは身長が違う。立ち上がったとき、張られた布の上から向こうが見えた。体に包帯を巻いた銀色の髪を波打たせた白皙の美女が、恥ずかしげに恥部を隠した。

 剛山の言葉が止まると同時に、出血していた。両の鼻の穴からである。剛山は数歩後退し、壁に背がぶつかった。腰が砕け、尻が床に落ちた。


「見ちゃ駄目―! ……あれっ、失神してる。鼻血まで出して」


 シーツに体を包み、ミリエンダが覗き込む。


「ほう。私の裸を見て興奮したと見える。よし、こいつの弱点を見つけたぞ。これで勝負は5分だ」

「どういう計算法ですか」

「細かいことは気にするな。ふむ……ますます気に入った。男はこれくらいの方がいい」


「変な趣味」

「何か言ったか?」

「い、いいえ」


 下手なことを言えば、いつ自慢のサーベルを引き抜くか知れない。もちろん、今は丸腰だ。


「よし、ラミリー、ここに布団を運べ」

「えっ、添い寝するの?」

「バカ、こいつが風邪を引かないようにだ。それとも運ぶか? 魔法を使っても構わんが」

「使えないの知っているくせに」


 ミリエンダは大笑しながら医務室に引っ込んだ。剛山に強打された脇腹は、もう気にならないらしい。それより、剛山がミリエンダの裸体を見て、興奮して鼻血を出した上に失神までしてしまったことが、愉快でならないようだ。

 しばらく後、折れたホウキを引き摺りながら、頭を撫でつつ歩いてきた老ジブラルドールが、頓狂な声を上げることになる。


「なぜ、こんなところで寝ておる?」


 もちろん、答えは返されなかった。


 ※


「まさか、お主が女性恐怖症とは思わなんだ」


 花畑に面した小さなテラスで、ジブラルドールはさもおかしそうに笑いながら、カップのコーヒーを啜り込んだ。


「女性恐怖症ではない。恐いんじゃない」

「嫌いなのか?」


 剛山のすぐ隣で、女将軍ミリエンダが足を組んでふんぞり返っている。


「それも違う。平気なんだ。なんとも思っていない女なら。だが……これ以上、言わせるな」

「うむ」


 カップを置き、ミリエンダが剛山の逞しい肩を叩く。


「私に惚れたのだろう。無理の無いことだ」

「そんなんじゃない」

「違うのか?」


 真正面から、丸い目をさらに丸く見開き、瞳孔だけ縦に細長くしながら、猫娘のラミリーが見つめていた。


「いや……その……」

「おい、ラミリー、私の部下だ。あまり苛めるな」


 言いながら、長靴を剛山の膝の上に置く。


「これは?」

「拭け」

「奴隷になった覚えはないぞ」

「洒落の通じない男だ。強がるな。弱みを握られた以上、お前は私には逆らえん」


 剛山は、空になったカップを叩きつけるように置いた。ミリエンダを睨みつける。


「そんな顔をしてもな……ほら」


 軍服の前を割り、白い腹をむき出す。鼻を抑える剛山の手の下から、赤い液体がしたたった。


「はっはっはっ。可愛い奴だ」


 背中をバンバンと叩く。


「ラミリー、テッシュを持って来てやれ」

「はぁい」


 やや不機嫌な返事をしながら、ラミリーが駆けてゆく。


「なんだか機嫌が悪そうだな。それよりジブラルドール、俺に用があったんじゃないのか?」

「おう。そうじゃ。まず、これを返しておこう」


 剛山の問いに老魔法使いが応じ、机の上に細長い円筒と雨だれ型、腕輪型の3つの装置が置かれた。宇宙戦隊カレーソルジャーの装備品、『フクジンブレード』『ラッキョウブラスター』、『万能ブレスレット』だ。


「で、ここからが本題なんじゃが……最近、魔界の者どもの動きが、活発になってきているとは思わんか?」

「こっちの世界に来たばかりの俺に聞かれてもな」


 剛山は困って将軍を見る。もう軍服は元に戻してある。ミリエンダは2人の方を見ず、庭先の蝶を視線で追っていた。蝶を眺めながら、ミリエンダは言った。


「魔界の入り口は城の中にある。強力な封印と門番がいるから、奴等はこちらには出入りできない。女王陛下が危険に晒されることなど、一度も無かった。3日前の……あの夜までは」


 軽く目を閉ざす。穏やかに陽光が降り注いでいるが、詩的になれる内容ではない。


「じゃから、お前さんが原因じゃないかと言う者も、まだ城の中にはおる」


 老ジブラルドールが指を鳴らすと、3人のカップがお代わりで満たされた。


「俺は何もしていないが、詳しいことはわからないな。『大顎男爵』と俺が時空を渡ったことが影響していないかどうかは、俺にはわからん」


 ブレスレットを腕に装着する。金属的な鋭い音が上がった。剛山豪個人を識別し、自動的に作動を開始したのだ。


「お前は、戦うのだろうな」


 ミリエンダはカップで剛山を指した。


「そのつもりだ」

「それは『魔族』と、だろうの」


 老魔法使いの顔には、深い皺が刻まれている。


「妙なことを聞くな。俺は、正義のために戦う」

「当然だ」


 ミリエンダが立ち上がった。剛山の肩に手を置き、片足を剛山の股の間に入れた。股の上に尻を乗せる。


「我々が正義だ。立ち塞がるものは、全て蹴散らすがいい」

「少し、考え方が偏っていないか?」


 聞いていたジブラルドールも、小さくうなずいた。


「そうか? なら、こう考えるがいい。この私が正義だ。お前は、私のために働けばいいのだ」

「もっと偏ったようだが……」


 言いかけて、剛山は黙り込んでしまった。将軍はその肩に肘をつく。椅子として気に入ったらしい。


「それより老いぼれ。封印と門番がしっかりしていれば、侵入されるはずがないのだ。そっちは調べたのか?」

「封印は完璧ではない。時々弱まるのじゃ。特に、満月が近づくほどに。しかし、これまでは侵入者など、門番が食い殺していたのじゃ」


「では、門番に異変が起きたか?」

「うーむ……そういえば、奴の世話はラミリーに任せたはずじゃが……」


 丁度その時、石畳を爪が引っかくような軽い音が聞こえてきた。命じられたティッシュを持って戻って来た猫娘の足音である。


「持ってきましたー……、将軍、何してるんですか? いやらしいですよ」


 テッシュをテーブルに投げだす。剛山とミリエンダを見て、ラミリーは毛を逆立てた。


「気にするな。椅子に腰掛けているに過ぎない」

「俺は椅子か?」

「うむ。なかなか座りごこちがいい」

「降りろ」


 剛山の声に、怒気が混じる。


「強がりもたいがいにせんと、可愛くないぞ」


 耳を引っ張る。


「や、止めろ」

「いや、許さん」


 二人がじゃれている間に、ジブラルドールが弟子を招いた。


「師匠が私の椅子になるんですか?」

「誰がじゃ!」

「よかった」

「そんなことを言っている場合ではない。最近『ケルベロス』の様子はどうじゃ?」


「どうって……何かあったんですか?」

「それがわからんから聞いておるのじゃ。お前に世話を任せただろうが」

「だって……私、猫族ですよ。あんな犬の大将の世話が勤まるわけないじゃないですか」


「……餌をやってないのか?」

「えっ、でも……代わりの人を頼んだから……多分、大丈夫じゃないかなって、思うんですけど……」

「『代わりの人』というのは誰じゃ?」

「この間、陛下から私に下賜された……『枕』ってあったじゃないですか」


 女王の夜の相手を勤めていた男だ。女王は抱き枕を頻繁に取り替えるので有名だった。

 飽きると処分するが、どこに行くかはその時で変わる。最も多いのが、近衛兵として配属されることだ。約一名、成行きでラミリーに与えられ、ラミリーはその扱いに大変困っていた。


「それで……ケルベロスの世話を押し付けた訳じゃな」

「……はい」

「お前、わしの弟子を破門されたいか?」

「こ、困りますよう」

「このバカもんが。ただの人間に、あれが扱えるわけがなかろう。そいつ、食い殺されておるかもしれんぞ」


 声を荒げている訳ではない。しかし、低く、押し殺した語り口は、怒りを如実に物語っていた。


「だ、だって……」

「ジブラルドール卿」


 口を挟んだのは剛山だった。老魔法使いは、飛び上がらんばかりに驚いた。


「わ、わしのことか?」

「他にだれがいる?」

「す、すまん、そんな風によばれることは一切ないのでな。宮廷の者ども、どうにも口が悪くてな。わしのことを『老いぼれ』とか、『禿茶瓶』などと呼びおるのじゃ」


 剛山が手で制し、魔法使いが黙る。


「ジブラルドール卿、怒るのは最もだが、弟子の力量を考えて仕事を与えるべきだろう。それに、起こってしまったことを悔やんでも仕方がない。ケルベロスを確認に行ったほうがいいのでは?」

「うむ。そうじゃな。よし、ラミリー、付いて来い」


 老魔法使いが立ち上がる。颯爽と、とはいかないが、足早に駆けてゆく。


「た、助かりました」

「いや。あんたにも世話になっているからな。それより、気をつけろよ」

「はい!」


 駆けてゆく。


「なかなか、年寄りの扱いも達者なものだな。これで女の扱いだけが駄目とはな」


 ミリエンダは、まだ剛山の上に乗っている。


「相手によるさ。それより、俺達はどうする? ひょっとして、一戦あるかもしれないぞ」

「あると思うか?」

「ああ。こういうのは、虫が知らせる」


「便利なものだ」

「戦士の勘というやつだ」

「では、それを信じるとしよう。私が行く。お前は共をしろ」


 あくまでも、ミリエンダが主役というわけだ。肘掛にしていた剛山の肩を支点に、ひらりと降りる。今度は、まさしく颯爽と魔法使いの後を追った。


「正義か……それが明確にできるのなら、どれだけ戦いやすいか……」


 感慨深げに呟くと、剛山は装備品を久しぶりに手に取った。感触を楽しむように何度も握り、やがてミリエンダに怒鳴られ、苦笑しながら席を立った。


 ※


 テラスから地下へ向かおうとしていた4人の前に、5名の近衛兵が立ち塞がった。


「なんじゃお前さんら」

「老いぼれに用はない」


 憤慨する老魔法使いを押しのけ、近衛兵たちが剛山の前に立った。若く、逞しい若者達だ。しかし、表情は虚ろだった。


「オニオンソルジャーだな」

「ああ」

「逮捕状が出ている。連行させてもらう」

「待て」


 ミリエンダ将軍が呼び止めた。


「こいつは私の部下だぞ。お前達も同じだろう。なぜ、私が知らんのだ」

「隊長殿、これは女王陛下の命令です」

「なんだと! また性懲りも無く! この件は解決ずみだ! 私が直接行ってくる」


 ミリエンダは駆け出そうとした。その背を、剛山は静かに制した。ミリエンダが怪訝に振り返るのには目もくれず、剛山はジブラルドールに尋ねた。


「魔法使い、『魔族』が人間の姿をしているとしたら、見分ける方法はあるか?」

「奴等は光りを嫌う。強い光を当ててやるのがよかろう」

「操られている場合は?」


「『魔族虫』と呼ばれる寄生虫を使うのが一般的じゃ。たいがい脳も食われているから、まあ目を見ればわかるじゃろう。全く普通に動いていても、目だけは死んだ魚のようになるからな」

「助ける方法は?」

「ない」

「『ラッキョウブラスター』」


 濁った半透明の光線が5条、空気を焼いた。近衛兵たちはたちまち崩れ落ち、その死骸を剛山は省みもしない。


「行こう」

「お、おい、こいつらはどうしたんじゃ?」


 老魔法使いが狼狽えた。


「操れている人間は助からないと、あんたが言ったんだろう」

「わ、私の部下だぞ」


 ミリエンダも、唇がかすかに震えている。


「昨日までのことだ」

「なぜ、操られていると思ったのじゃ?」


「俺を見て『オニオンソルジャー』だと言った。それを名乗ったのは2度だけだ。初めてこの世界に来たときと、3日前に襲われた時だ。初めて来たときにいた兵士の顔は全て覚えている。俺が倒した魔族は『オニオンソルジャー』の名前は覚えておくと、そう言っていた」


「しかし……」

「ミリエンダ将軍、我々が正義なのだろう?」

「う、うむ」

「ならば、進むしかない」

「そうだな」


 剛山が地下への階段を降りる。ミリエンダが続いた。

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