第3章 第40話 〜幼神……また義母さんとデートをする!?〜

 そして、朝食を取りながら義母さんと昔の話に花を咲かせた後……またデートみたいなことをすることになった……。


 ━━━━━━━━一応、家族なんだが……な。


 今度出かけた場所は……服屋だった。

 義母さんは自分の服を探した後……。満足したのか、今度は俺の服までも選び……。俺は今何をしてるかと言うと……。


「義母さん……いつまでする気なん?」


「満足するまで〜♪」


「凄く、お似合いですよ〜!!」


 そう……着せ替え人形みたいな感じで俺の服を選んでいた。

 時折……女性用の服も着させられたが……。


 そして、母さんの試着の時もそうだが……この店員さん、お世辞でも接客が上手いな……。


 あぁ、そういえばそうだった。何を隠そう……俺、信長としての俺は中性な顔立ち、体型なため……女性の格好をしても男性の格好しても違和感がないらしい……。本当に嫌な体質だ━━━━━━━。


「〜♪♪」


 鼻歌をしながら、楽しんでいる義母さんに免じて……許してやるか。


 閑話休題。


 あれから……3時間が経過した。一通り、満足した義母さんは言う。


「さて……ある程度、決まった事だし……買うものを選択しようかしらね〜。私のはいいから……。」


 そうやって、自分を犠牲にするところ以外は素敵なんだけどな。


「自分を犠牲にするな。どれが欲しい?」


 …………正直に言おう。金ならば十分にある。全てって言っても買えるくらいだ。


「本当だったら、全て欲しいけどね?」


「分かった。すみませーん!!」


「え……!?」


 俺が素っ頓狂になっている義母さんを置いて、店員さんを呼ぶ。


「如何致しましょうか?」


 何と……先程、更衣室でお世話になった女性の店員さんだった。


「この着た服とこの人が着た服……全てください。」


「え……えぇぇぇぇ……!? そうなりますと……1000万はくだらないですよ?!」


 すると……義母さんまでも止めに来ようとする。


「そうよ!! また今度でいいから!! ……ね?」


「1億出せば……文句は言わないか?」


 そう言って、俺は本当に1億円を出した……。


「え……。マジである……。」


 店員に絶句されてしまった……。まぁ、いい。


「計算したところ……合計で、5000万なのですが……。返した方が宜しいでしょうか?」


 店員さんが引いてるのを確認して、仕方なく……俺は言った。


「ここは大分、良くしてもらった。だから、この2000万の腕時計を2つに、1000万円の腕時計を1つくれ。」


「分かりました……。金額が変わり、合計で1億円です。丁度預かります……。」


「お姉さんにその1000万の腕時計をプレゼントしよう。義母さんにも俺にも、良くしてもらったからな。」


 すると……店員さんに腕時計を付けさせた。

 店員さんは、俺が着けさせた腕時計を眺めた後に頬を赤らめながら……最高の笑みで言う。


「…………本当に何から何まで、ありがとうございました!! またの御来店をお待ちしております……/////////」


 それを見た義母さんは嫉妬して……家に着くや否や……。


「信長くん……? ちょっと、お仕置しようか〜?♥」


 そう義母さんは黒い鞭と首輪を持ちながら言う。

 そして、俺はこう答えるのである。


「理不尽だァァァァァァァァーー!!」


 ━━━━━━━━と……。

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