第3章 第41話 〜幼神のスキル・魔法が無限になる!?〜

 そして、義母さんからのお仕置きが終わったあと……。

 異世界に帰り……少し、眠って起きる。


「お嬢様……。おはようございます。」


 そう、グランさんが言う。


「おはよう……。グランさん……。んー。今日の予定は??」


 そう聞いた俺……。すると、グランさんはとんでもない事を言う。


「ダンジョン攻略でレアな魔導書を手に入れてくるんですよ。」


 ━━━━━━━━なるほど……魔導書か……。

 どうやら、第七王女である俺に相応しい魔導書を占い師が調べてくれたらしい。


 すると……現れたのは、禁忌で災厄の魔導書 「無限の書」らしいんだ。でも、扱う人が居なくて封印をしていたとか……。

 そして、俺とグランさんはそこの洞窟に……向かうことになったそうだ。


「じゃ、行きますか……。」


 起きて間もないのに、行くことを決意した俺……。

 正直、もっと寝ていたい……。だけど、予定を聞かされたら行くに決まってるだろう?


 そして、そのダンジョンまでは馬車で行くこととなった。


「〜♪♪」


 おーおー……。はしゃいでますなぁー。グランさん……。


「〜♪♪」


 あれ……? なにか聞き覚えが……ある声が……。

 俺は別の馬車の方を見た……すると……。


「あ、ヘルフリート……!!」


 そう……なぜか、シルヴィアがいた。

 なぜだ……? なぜ、居る!?


「私は、これでも一応勇者だからね……。第七王女の護衛です。」


 あ、そうだった……すっかりと忘れていた……。


「はあぁぁぁぁあーー……。先が思いやられる……。」


 そう思った俺である……。

 

 ━━━━閑話休題━━━━━


 そうして、着いたのが……この都市では唯一、攻略が難しいと言われている……「無下限の零月」と言うダンジョンである。


 そのボスを倒すと……封印されている魔導書を手に入れられるとの事……。


「さて……頑張りますか〜。」


 俺とグランさんとシルヴィアは着々と雑魚モンスターや小ボス、中ボスを難なくクリアしていく……。


 そして……最終ボスのドアまで行き、シルヴィアとグランさんを交互に見つめて合図をした瞬間……ボス部屋のドアを開けた。


 すると……。


「きゃっ……!!」


「どうした……!?」


「なんですか……!! これは……!!」


「大丈夫……か……。っ……!?」


 シルヴィアとグランさんの二人が……ボス部屋のドアの端っこに括り付けられていた。


「ガァァァァァァァァァァァァア!!」


 その声を聞いて……ボスの方向に振り向く……。

 すると……そこに居たのは……龍神の姿をした俺が居たのだった……。


「なぜ……私の姿を……。」


 そして、俺の姿をした龍神は……俺に向かって「始まりの魔法」を放った。


「━━━━━━━━なっ……!? 私の技までコピーするのかよ!?」


 ━━━━━━━━俺は、軽くだが避けた……。

 思いっきり避けると……シルヴィアかグランさんに直接攻撃が、当ってしまってしまうからだ。


 しまったな……威力はそんなにないにしろ。

 俺のコピーをされるとなると……技が使えねぇ……。


 すると……必要な時に俺の中にいる奴の声がかかる。


【よし、我が出る番は……今だ!! 今しかない……!!】


 本当にそうだ。今しかない……。

 頼むよ……。龍覇王!!


 そうして……俺の意識は混沌へと誘われる……。


 そうして、我は久々の地上に降り……。

 主の体をボキボキと鳴らしながら言う。


「待たせたな……。主の"劣化版"……。よくも……主を苦しめたな……?」


 そうして、俺は……そいつに告げるのである。


「主を苦しめた分……我が、コテンパンにして倒してやるわ!! ワーハッハッハ!!」


 ━━━━━━と……そう宣言するのであった。

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